スマートフォンやPCを使用する際に見かけることがある「アスペクト比」という用語。語感から「何かの比率や割合」だと想像はできるものの、詳しい意味についてはわからない方も少なくないはず。
そこで本記事では、「アスペクト比」の意味、設定するメリットをわかりやすく解説する。最後に紹介する「アスペクト比」の種類も、ぜひこの機会にチェックしておこう。
アスペクト比とは
まず、「アスペクト比」とは何か見ていこう。タブレットなどの端末を新しく購入する予定がある場合は特にチェックしてほしい。
画面や画像の縦横の長さの比率のこと
アスペクト比とは、画面や画像、動画の縦横の長さ(画素数)の比率のことだ。一般的には「横:縦」で数値が表記され、デバイスやコンテンツの内容、プラットフォームによって適するアスペクト比は異なる。
なお、画像や動画の縦横の長さやサイズを表す場合、アスペクト比だけでなく解像度で表すこともある。解像度は、画像や画面を構成する画素数を用いて「1920×1080」(横×縦)などと表記される。画素数が多いほど解像度が高いため、画像の表示がきめ細かく綺麗なのが特徴だ。
アスペクト比を設定するメリット
デバイスやコンテンツに適したアスペクト比を設定すると、画像や動画がディスプレイに合ったサイズで表示されるため、見やすくなる。一方、アスペクト比がデバイスのサイズに合っていない場合、表示される画面が一部見切れたり、動画が縦や横に引き伸びてしまったりして、見ること自体にストレスを感じる可能性がある。デバイス間で画像や動画などのファイルのやりとりをする場合は注意しよう。
アスペクト比の種類
次に、アスペクト比の種類を紹介する。デバイスに合ったサイズを設定できるよう、それぞれの内容を把握しておこう。
1. アスペクト比「16:9」(ワイド)
日頃、触れる機会や多いTVやYouTube、アニメやドラマのDVDなどに適しているアスペクト比。横幅が広いため、「ワイド」とも呼ばれるサイズだ。主流の解像度は「1280×720」だが、コンテンツや動画によっては「1920×1080」(フルHD)や「3840×2160」(4K)などの異なる解像度を採用している場合もある。
2. アスペクト比「4:3」(スタンダード)
TVの地上波放送がデジタル放送に移る前の、TVやビデオなどに適していたアスペクト比。「16:9」が一般的になる前は主流なサイズだったため、「スタンダード」とも呼ばれる。解像度は「640×480」が主流。
TVの主流サイズが「16:9」になってからも、デジタル放送に移る前のTV番組の再放送や、メディアやCMの一部で「4:3」の映像に触れる機会はあるものの、新しく作られる「4:3」のコンテンツは減少傾向にある。
3. アスペクト比「2.35:1」(シネマスコープ)
多数の映画作品で採用されているアスペクト比。「シネマスコープ」とも呼ばれており、「16:9」の「ワイド」サイズよりも一層横長のサイズであることが特徴で、主流の解像度は「1920×817.02」。映画のような演出ができるため、ミュージックビデオのほか、一部のドラマやYouTubeの投稿動画に使われていることもある。
「2.35:1」の映像撮影には、特殊なレンズ「アナモルフィックレンズ」を用いて行う。一般的なレンズで「2.35:1」のコンテンツを作りたい場合は、「16:9」で撮影し、編集時に動画の上下に黒い幕を入れることで「2.35:1」の映像に仕上げることができる。
4. アスペクト比「9:16」(縦撮り)
「9:16」は、スマートフォンが普及したことで採用されたアスペクト比だ。スマートフォンでの視聴を基軸とした、縦型のドラマ・映画、動画配信アプリのTikTokやInstagramのライブ配信で採用されている。
横長の動画や画像のアスペクト比「16:9」や「2.35:1」で作られたコンテンツは、スマートフォンを横向きに持ち替えることで適したサイズで画面表示が可能だ。一方、「9:16」のコンテンツの場合、スマートフォンの向きを変えずに閲覧できる。
ただし、スマートフォンで見ることを前提にしたコンテンツ用のアスペクト比のため、PCなどの横長のデバイスで見るコンテンツには向いていない。
5. アスペクト比「16:10」(WXGA)
PCのディスプレイやプロジェクタースクリーンで採用されているアスペクト比で、「WXGA」とも呼ばれる。MicrosoftのOfficeソフトウェア、Power Pointでも「16:10」のサイズが適応されており、ビジネスシーンで活用されることが多い。一般的な解像度は「1280×800」だ。
6. アスペクト比「1:1」(スクエア)
スマートフォンの普及によって採用されるようになったアスペクト比。正方形のサイズのため「スクエア」とも呼ばれる。「1:1」はInstagramのポストの推奨サイズでもあるため、スマートフォン用の動画や広告の制作で多く使われている。ただし、PCやタブレットで動画を視聴する場合、「1:1」で作られたコンテンツは見づらく感じることもある点は覚えておこう。
※データは2023年10月中旬時点のもの。
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文/編集部