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多くの人が誤解している言葉「勝って兜の緒を締めよ」の正しい意味と使い方

2023.10.23

日本の慣用句のなかには、歴史上の人物の行動に由来する言葉も少なくない。「勝って兜の緒を締めよ」もそんな慣用句の一つだ。意味や読み方だけでなく由来も把握しておくと、教養の幅が広がるはず。 

そこで本記事では、「勝って兜の緒を締めよ」の正しい意味や読み方、言葉の由来や使用シーンを解説する。言い換え表現や英語表現も、併せてチェックしておこう。 

勝って兜の緒を締めよとは 

まずは、「勝って兜の緒を締めよ」の読み方と意味を見ていこう。言葉の由来を知ると、どのような場面で使えるかをイメージしやすいはずだ。 

「勝って兜の緒を締めよ」の意味 

「勝って兜の緒を締めよ」の読み方は「かってかぶとのおをしめよ」。「敵に勝つなど、物事が順調に進んでいる時ほど、心を引き締めておくべきであること」を意味する言葉だ。

由来 

「勝って兜の緒を締めよ」の由来は、北陸地方を支配した上杉謙信と互角の力があった戦国武将北条氏康の父、北条氏綱の遺言だ。遺言には、「敵に勝ったからと油断して兜を頭から外すと、敵から反撃を受けて負けてしまう可能性があるため、最後まで兜の緒を締めて用心しなければらない」という内容が含まれている。この遺言から、現代の意味「成功してもさらに気を引き締める必要があること」という意味で「勝って兜の緒を締めよ」が使われるようになったとされている。 

使用シーンと例文 

「勝って兜の緒を締めよ」は、ビジネスシーンにおいても「上手くいっている時ほど気を引き締めよう」と周りに呼び掛ける際などに使うことができる。

【例文】 

「今月の売上は順調だったが、勝って兜の緒を締めよで、来月も頑張ろう」 

「部内でのコンペでは優勝したが、社外の商品企画のコンペが控えているため、勝って兜の緒を締めよの精神を忘れずにいよう」 

「試合には勝ったが、父から、勝って兜の緒を締めよと言われていた」 

「勝って兜の緒を締めよの精神で、順調なときほど気を引き締めておこう」 

「勝って兜の緒を締めよ」の類語 

ここでは、「勝って兜の緒を締めよ」の言い換え表現を紹介する。表現の幅を広げるのに、ぜひ役立ててほしい。 

敵に勝ちて愈々戒む(てきにかちていよいよいましむ) 

相手に勝っても浮かれるのではなく、気を引き締めて前に進むべきであることを意味する表現。使われている漢字「愈々」は、前よりもさらに気を引き締めて挑戦することが大切であることを指す。 

【例文】 

「敵に勝ちて愈々戒む気持ちで、勉強に励んだ」 

「先輩の営業成績は超えたが、敵に勝ちて愈々戒む思いで来月も頑張ろう」 

「彼の言動には、敵に勝ちて愈々戒む気持ちが垣間見えた」 

「敵に勝ちて愈々戒む精神で、調子に乗らずに努力できた」 

油断大敵(ゆだんたいてき)

少しでも不注意になってしまうと、予想していなかった失敗が生じる可能性があるため、十分気を付けるべきであることを指す言葉だ。 

【例文】 

「使い慣れている道具でも怪我をすることがあるため、油断大敵の精神は常に持っておくべきだ」 

「車の運転時は特に油断大敵で、事故に遭わないように安全確認をした」 

「油断大敵の気持ちだったにも関わらず、彼はピアノの演奏会でミスしてしまった」 

「油断大敵という言葉を心がけて、社長はスキャンダルを撮られないよう行動していた」 

好事魔多し(こうじまおおし) 

順調なときほど、ミスをしたり邪魔をされたりして痛い目に遭うため、注意すべきであることを戒めとして表した言葉。使われている漢字「好事」は自分が順調な状態、「魔」はよからぬことを意味する。 

【例文】 

「好事魔多しと言うくらいだから、調子が良くても油断せずに注意しよう」 

「仕事は順調だが、家族内で揉め事が発生した。好事魔多しとはまさしくこのことだ」 

「私は祖父のとても順調であることを話したが、好事魔多しと注意された」 

「好事魔が多しの精神で業務に邁進しよう」 

梯子が外される(はしごがはずされる) 

率先して物事に取り組んでいたが、仲間が手を引いたために孤立することを意味する表現。 

【例文】 

「メンバーの中で唯一私だけに責任を押しつけられて、梯子が外された」 

「課長に疑問点を指摘したところ、梯子が外された」 

「彼は、かつて梯子が外される寸前だった」 

「梯子が外される経験は、実に不快なものだった」 

「勝って兜の緒を締めよ」の英語表現 

最後に、「勝って兜の緒を締めよ」と似た意味を持つ英語表現や使用シーンを確認していこう。 

Don’t halloo till you are out of the woods. 

完全に問題が解決するまでは、油断せずに喜ぶべきではないことを意味する表現。“halloo”は叫びを上げることを表す。

なお、似たような表現に“Don’t whistle until you are out of the woods.”(森を出るまで笛を吹くな)があり、省略して“out of the woods”と使われることもある。 

【例文】 

“He is not out of the woods yet.” 

(彼はまだ山場を超えておらず深刻な状況だ) 

“My mother used to tell me that I don’t halloo till I am out of the woods.” 

(完全に問題が解決するまでは喜ぶべきではないと、母からよく言われたものだ) 

“My grandmother had told me not to say hello  till I am out of the woods.” 

(祖母からは、完全に問題が解決するまでは油断してはいけないと言い聞かされていた) 

“Her father has finished his surgery, but he is not out of the woods.” 

(彼女の父は手術を終えたが、山場は超えていない状況だ) 

Tighten your helmet strings in the hour of victory. 

敵に勝っても油断せずに心を引き締めるべきであることを意味する言葉。直訳すると「勝利の時間にヘルメットの紐を締めよ」だが、 「勝って兜の緒を締めよ」の英語表現として使える。

【例文】 

“Tightening your helmet strings in the hour of victory is a famous saying.” 

(勝って兜の緒を締めよは、有名な言葉だ) 

“Tightening your helmet strings in the hour of victory is our team’s motto.” 

(勝って兜の緒を締めよは、私たちのチームの座右の銘だ) 

“Before taking the high school entrance exam, his homeroom teacher had told that tighten my helmet ”strings in the hour of victory. 

(高校受験前に、担任の先生から勝って兜の緒を締めよと、言われていた) 

“His father had often told him to tighten his helmet strings in the hour of victory.” 

(勝って兜の緒を締めよと、彼は父からよく言い聞かされていた) 

Let not victory elate you. 

敵に勝つ程順調な時でも、気を引き締めるべきであることを意味する英語表現だ。日本語訳では「勝って兜の緒を締めよ」を表すことが多い。 

【例文】 

“My grandfather was told by his seniors during the war not victory elate him.” 

(勝って兜の緒を締めよと、祖父は戦争時代に先輩から言い聞かされていた) 

“I have overcome my life with the spirit of not victory elate me.” 

(勝って兜の緒を締めよという精神で、人生を乗り越えてきた) 

“In life, it is necessary that not victory elate you.” 

(生きるうえで、勝って兜の緒を締めよという気持ちは必要だ) 

“I felt sober because of the words that let not victory elate you.” 

(勝って兜の緒を締めよという言葉のおかげで、気が引き締まった) 

You must keep up your guard even after a victory. 

順調である程、気持ちを引き締めるべきであることを意味する英語表現だ。 

【例文】 

“My boss warned me that you must keep up your guard even after a victory.” 

(油断大敵だと上司から注意された) 

“He should cherish the spirit of keeping up your guard even after a victory.” 

(彼は、油断大敵の精神を大切にすべきだ) 

“She used to work hard at work with the mindset of keeping up your guard even after a victory.” 

(彼女はかつて油断大敵の気持ちを持って仕事に励んでいた) 

“Is it really that important to keep up your guard even after a victory?” 

(油断大敵なことはそんなに大事なことなのだろうか) 

 

文/編集部

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