日本には、有名な人物や流行に由来して設けられている記念日が少なくない。10月18日「ミニスカートの日」もそんな記念日の一つだ。しかし、普段の生活で見聞きすることは少ないため、なぜ10月18日が「ミニスカートの日」なのか、その由来や意味を知らない人も多いはず。
そこで本記事では、「ミニスカートの日」の意味や記念日の由来を詳しく解説する。最後に紹介する、その他のユニークな名前の記念日もぜひこの機会にチェックしておこう。
ミニスカートの日とは
まず、「ミニスカートの日」とは何のことを指すのか見ていこう。併せて紹介する日本のミニスカートの歴史についても併せてチェックしてほしい。
モデルのツイッギーが初来日した記念日
ミニスカートの日とは、日本でのミニスカートブームの火付け役でイギリスの女優・モデルのツイッギーが初めて日本に来た10月18日のことを指す。
ツイッギーは1967年に初来日し、日本でのCM撮影や東京・大阪など7都市で開催したファッションショーでミニスカート姿を披露。これにより、日本ではミニスカートブームが巻き起こった。
「ミニの女王」ツイッギーとは
イギリスの女優・モデルであるツイッギーは、細く長い手足でミニスカートを着こなす姿が注目され、「ミニの女王」とも呼ばれた。芸名「ツイッギー」は「小枝のような」を意味する“twiggy”から取られたもので、彼女の小枝のように細い手足がこの芸名の由来となっている。
ツイッギーによってファッション界でブームとなったのはミニスカートだけではない。彼女のコンパクトなショートヘア「ツイッギーカット」も流行し、ツイッギーは世界的なファッションアイコンとしての地位を確立することとなる。
2019年には、ファッション業界や舞台芸術の分野での功績のほか、自身のチャリティー活動が評価され、大英帝国勲章を受勲している。
日本のミニスカートの歴史とは
日本のミニスカートの歴史は、1965年8月11日に繊維事業者「帝人」が日本初のミニスカート「テイジンエル」を発売したことに始まる。これ以来、ツイッギーの来日のほか、日本で有名な女優・アナウンサーや歌手などがミニスカートを着用したことも影響し、全国的にファッションとして一般化していった。また、1980年代末~1990年代初頭のバブル期には、ボディ・コンシャスの流行に合わせて、丈が短い「超ミニ」「マイクロミニ」などのミニスカートが当時のトレンドとなった。
「ミニスカートの日」のようなユニークな名前の記念日
次に、「ミニスカートの日」のようなユニークな名前の記念日を紹介する。雑学として覚えておいて損はないはずだ。
2月2日「ツインテールの日」
「ツインテールの日」は、日本ツインテール協会の会長が代表として務める株式会社Laugh Valleyが2012年に制定した記念日。髪型の一つとして定着しているツインテールの魅力を、より一層広めることを目的に制定された。日付が2月2日である理由は、ツインテールの「ツイン」を表す数字の「2」が2つ重なるため。毎年「ツインテールの日」には、ツインテール姿を撮影した写真のほか、手描きのイラストなどもSNSに投稿され、盛り上がりを見せている。
2月10日「ニットの日」
「ニットの日」は、日付の数字「210」を「ニット」と読ませる語呂合わせから定められた日。神奈川県の編み物教室や編み物学校を運営している「横浜手作りニット友の会」「愛知県横編ニット工業組合」などの団体が、1988年に制定した。その後、1994年に、日本国産のニットの伝統を守りながら、国内外に対し活動をしている「日本ニット工業組合連合会」により全国的な記念日として設けられた。
3月24日「マネキン記念日」
「マネキン記念日」は、1928年に日本で初めてマネキンガールが登場したことを記念して定められた。 当時、高島屋呉服店が、大礼記念国産振興東京博覧会で、アパレルショップで展示される人形「マネキン 」だけでなく、初めて本物の女性「マネキンガール」を起用。このマネキンガールが、現代の「ファッションモデル」の発端だとされている。
4月8日「ヴィーナスの日」
「ヴィーナスの日」は、愛と美と性を司るアフロディーテの像、通称「ミロのヴィーナス」が発見された日のこと。「ミロのヴィーナス」は1820年4月8日にエーゲ海のメロス島で農夫が発見し、修復後にフランスの国王ルイ18世に献上された。ルイ18世は、美術品として多くの人が楽しめるよう、「ミロのヴィーナス」をルーヴル美術館に収蔵した。
5月9日「アイスクリームの日」
「アイスクリームの日」は、1964年、日本アイスクリーム協会(旧:東京アイスクリーム協会)がアイスのシーズンインとされるGW明けの5月9日に記念事業を開催したことがきっかけで定められた記念日だ。この日、人々にアイスを楽しんでもらうためにさまざまな施設にアイスが贈られた。
12月2日「ビフィズス菌の日」
「ビフィズス菌の日」は、フランスの小児科医アンリ・ティシェ氏が、生物学会でビフィズス菌の発見を発表した1890年12月2日の日付に由来する記念日。ビフィズス菌入りヨーグルトなどの製造や販売を行う「江崎グリコ株式会社」によって制定された。善玉菌の代表格「ビフィズス菌」の魅力を多くの人に伝え、健康な腸を維持してもらうことを目的に定められている。
※データは2023年10月中旬時点のもの。
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文/編集部