2回目で大混乱。どれもこれも違うような気が…
そして2回目がスタート。これがもう、全然わからない。口に日本酒の味がどうしても残るため、どれもこれも1回目よりも強いお酒に感じるのだ。他の参加記者も同じだったらしく「本当に同じお酒ですか?」という疑問の声も出た(もちろん同じお酒だとのこと)。
「J」を飲んだ時、「1回目で1位だったCはこれ!」と確信したが、「N」を飲んだらこっちのような気がして、Nを1位にした。一番苦手だった「G」は「M」のような気がしたが…。あまりにあやふやな回答なので、終わっても全く達成感がない…。
衝撃の答え合わせ
終了後、正解が発表された。
1回目→2回目
A → J ★正解!※2位
B → K
C → N ★正解!※1位
D → I
E → H
F → L
G → M ★正解!※7位
1位と2位と7位が正解だったので、外したのは3位から6位まで。どれも2位差だったので2の2乗で4になり、4×4で16点となった。この時参加した8名の記者のうち、最低順位は74点の。中央会のベテランの方が同じ条件でやって4点だったそう。ということは、筆者の16点はまあまあの数字といえそうだ。
中央会の方の解説によると、AからGまでの味の特徴は以下のとおり。下の()内は、筆者のメモだ。
A/J・・・苦みがある
(筆者は「うま味が強い」「好みの甘み」とメモ)
B/K…軽く素直な味
(「酸味が強く、すっきり」とメモ)
C/N…フルーティで甘い香り
(「甘い香り、すっきりした甘さ」「華やかな香り」とメモ)
D/I・・・酸味のある苦さ
(「旨みも酸味も強い」とメモ)
E/H…味が薄く苦みがある
(「酸味も甘みも強い」とメモ)
F/L…旨みが強く味の幅がある
(「クセのある香り」とメモ)
G/M…穀物の甘い香り
(「酸味のある香り、一番酸が強く苦手」とメモ)
「きき酒競技会」は、日本酒初心者がやっても面白いゲーム!
やってみる前は「きき酒なんて、すごい日本酒通がやるもの」というイメージがあったが、やってみたら筆者程度の、ふつうの日本酒好きでもそれなりに、いや、かなり面白かった。日本酒の味わいの中にいろいろな要素があることが実感できたし、自分はその要素の中の何が好きで、何が苦手なのかもうっすらわかった。何より、日本酒のプロともいえる方の味の表現と、自分の感じ方の差が興味深かった。
ルールは非常にシンプルなので、友人同士でカップ酒を持ち寄り、トランプの神経衰弱感覚でやってみたら、盛り上がりそうだし、日本酒の世界も広がりそうだ。ちょっと気が早いが、今年の冬の忘年会の企画にいかがだろう。
取材・文/桑原恵美子