日本酒好きなら誰でも耳にしたことがある「きき酒」という言葉。日本酒のプロが、品評会などで行うものというイメージが強いが、全国約1,700の酒類メーカーが所属する日本酒業界最大の団体「日本酒造組合中央会」(以下「中央会」)によると、酒を味わって味を見極めることが広い意味での「きき酒」であり、さまざまなスタイルの「きき酒」があるという。
2023年10月28日にベルサール汐留にて開催
中央会が1981年から40年以上にわたって実施しているのが、スポーツ競技のようにアマチュアが競う「全国きき酒選手権大会」だ。当初、酒造メーカー職員の能力向上のために行われていたが、最近は一般の消費者に日本酒のバラエティを広く知ってもらうことを目的に行っているという。「個人の部」「団体の部」のほかに「大学対抗の部」があり、前回大会(第41回大会)では 優勝が千葉大学、準優勝が早稲田大学、第3位が佐賀大学だった。
今年は42回目となり、2023年10月28日にベルサール汐留にて開催される。
▲2022年に行われた「第41回全国きき酒選手権大会」の表彰式。左端は日本酒造組合のマスコットキャラクター「おちょこくん」