他SNSへ移行を検討した人は44.5%、前回調査から5.0pt増加
7月以降に他SNSへの移行を検討したことがある、または移行先SNSを利用している人は全体の44.5%で、7月調査から5.0pt増えている。
他SNSへの移行を検討する割合が増え続けている一方、移行の意思はあるが何も行動していない人の割合も増えており、今回の調査では過去最高の19.9%となった。
移行検討理由は「Xが有料化する可能性」が急増、前回の2倍近くに
7月以降にXからの移行を検討したことがあると回答した200人に理由を尋ねたところ、最も多いのは「Xが有料化する可能性(45.0%)」で前回の2倍近い結果となった。有料化は、過去3回全ての調査で、移行検討理由の1位に選ばれている。
9月19日に、イーロン・マスク氏の「少額の月額制」に関する発言が報道されたことをきっかけに、有料化される可能性を感じる人が増えているのではないか。
またXが終了する可能性(14.7%)」は、過去3回の調査で最も低く、名称変更や仕様変更など、サービス内容に関する変更はありながらも、サービス自体が終了する可能性を考える人は減りつつあることがわかる。
移行先候補の2位に『Threads』がランクイン
移行先の候補となっているSNSを調査した結果、1位『Instagram(29.0%)』、2位『Threads(13.0%)』、3位『LINE(11.0%)』でした。
『Thread(スレッズ)』は前回調査時から11.0pt増加し、今回の移行先候補では2位に急浮上していることから、Xからの乗り換え先SNSとして有力視され始めているようだ。
『Instagram』と『LINE』は調査開始時から常にTOP3に入っており、SNSとして根強い人気を持つ。
移行先の相談をしたことがある人は18.9%
フォロワーまたはフォロイーと、移行先候補の相談をしたことがあるかを聞いたところ、「相談した」が18.9%、「相談していない」が60.0%だった。
移行先を検討している人は、周囲の動きが気になって相談している一方、移行を検討していない場合、相談する必要性は低いと考えられる。
しかし、今後もサービスの状況に応じて、フォロワー・フォロイーとの相談機会は増えてくる可能性が高いのではないか。
完全有料化したら「他の無料SNSを探す」が56.4%、月額利用料は300円が最多
Xが完全有料化した場合にどうするか尋ねてみたところ、「利用を継続する(16.0%)」、「金額次第で検討する(27.6%)」、「X(旧Twitter)を退会し無料SNSを探す(56.4%)」という結果だった。
過半数が、「X(旧Twitter)を退会し無料SNSを探す」と考えていることから、現在は基本無料で使うことができているため、同じく無料で利用できるサービスへの移行を検討している人が多いとみられる。
「利用を継続する」「金額次第で検討する」と回答した210人に、いくらまでなら月額利用料を支払えるか聞いたところ、最も多い金額は「300円未満(51.9%)」、次いで「300円以上500円未満(21.9%)」、「500円以上1,000円未満(9.5%)」だった。
継続利用希望者の半数以上が500円未満と回答していることから、お金を払ってでも継続したい意思はあるが、現状の有料プラン「X Premium」よりも安価な料金を希望している人が多いことがわかる。
調査概要
調査期間/2023年9月21日~9月26日
調査対象/Twitterを利用する全国の10代から60代以上の男女482人
性別/男性:252人、女性:230人
年齢/15歳~19歳:37人、20歳~29歳:87人、30歳~39歳:89人、40歳~49歳:85人、50歳~59歳:85人、60歳以上 :99人
関連情報
https://app-liv.jp/articles/145705/
構成/清水眞希