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【DEEN池森秀一の蕎麦ログ】京都で食べた「生麩にゾッコン!京湯葉そば」

2023.10.21

京都で食べた〝生麩にゾッコン! 京湯葉そば〟

そば酒房 徳兵衛『京湯葉そば』1320円

 

 今年、DEENはデビュー30周年を記念して、数々の新しい試みを行なっている。8〜9月に開催した「DEEN THE BEST DX ~KYOTO & ROPPONGI~」もそのひとつ。いつもと趣向を変えたセットリストでファンのみんなと一緒に夢のような時間を分かち合うという内容だ。今回は京都の2日連続公演中に出会ったお蕎麦を紹介しよう。

 京都府の丹波地域には府内最大の蕎麦の産地があり、足を運びたい名店が数え切れないほどある。数日前からお店選びをするくらい大変な場所なのだ。そんな折、関西のスタッフから提案を受けた。ライブを行なう京都劇場のビル内に、いいお蕎麦屋さんがあるらしい。しかも、出前可! 楽屋でおいしいお蕎麦にありつけるなんて願ったりかなったりだ。

 さらに話を聞くと、お店の大将はDEENのファンで京都公演のチケットを入手済みだという。これはいつも以上に心のこもったお蕎麦をいただけるんじゃないか!? なんてスケベ心がうずいてしまった(笑)。

 公演当日、楽屋でメニューに目を通すと『京カレー肉そば』に『おろしそば』、それから最近お熱の『鴨なんばそば』など心躍るメニューが満載ではないか。まさか池森の蕎麦の好みまで把握している!? さすがに考えすぎか(笑)。この日、注文したのは『京湯葉そば』だ。以前『マツコの知らない世界』に出演した時に紹介した『湯葉そば』を食べられるとは!

 器の中で生湯葉と刺身用湯葉と一緒に生麩が並んでいた。お汁は少しとろみがかった白だしベースで、お蕎麦はお汁の旨味に負けない二八蕎麦。湯葉も間違いない味なのだが、生麩がとんだ伏兵だった。お汁を吸った生麩は、肉厚でモッチモチ。鼻腔を抜けるほのかな生姜の香りが、これほど心地よいアクセントになるとは! ちなみにハマり性の池森が2日連続で『京湯葉そば』を注文したことはココだけの話(笑)。

 ただ、今振り返ってみても、「そば酒房 徳兵衛」の『京湯葉そば』は京都という土地柄を見事に表現した1杯だったのではないかと感動すら覚える。DEENリーダーの山根も2日連続でお蕎麦を食べたのだが、山根が食べた名物の『九条葱そば』も旨そうだったなぁ。

 またひとつ、京都へ足を運びたい理由が増えてしまった。心がこもったおいしいお蕎麦を、ご馳走さまでした!

そば酒房 徳兵衛

[住]京都府京都市下京区東塩小路町901 京都駅ビル東ゾーン2F
[電]050・5488・1713 [休]年中無休 http://tokubei.gorp.jp/

そば酒房 徳兵衛いけもり しゅういち
DEENのヴォーカリストであり、YouTubeチャンネル『信州戸隠池森そば 赤坂店』店主。2023年3月にDEENデビュー30周年を記念したライヴを日本武道館で開催。自身初のレシピ本『分とく山・野﨑洋光監修DEEN池森の「創作」乾麺蕎麦レシピ』(小学館)発売中!

※「池森秀一の蕎麦ログ」は、雑誌「DIME」で好評連載中。なお、本記事はDIME11月号に掲載されたものです。

※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2023年8月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。

DEEN池森秀一さんの乾麺蕎麦創作レシピ本、絶賛発売中!

人気バンドDEENのボーカル・池森秀一さんは15年以上、365日ほぼ毎日食べ続けるほど、こよなく蕎麦を愛するオタク。人気テレビ番組「マツコの知らない世界」(TBS)や「家事ヤロウ!!!」(テレビ朝日)への出演で、その偏愛ぶりをご存じの方も多いのではないだろうか。

そんな池森さんと日本を代表する料理人「分とく山」の野﨑洋光さんによる、乾麺蕎麦を使った創作料理での夢の競演が実現した。それぞれが考案したオリジナルの乾麺蕎麦レシピ全50品を、蕎麦に対する熱い思いやこだわりとともに紹介するレシピ本『分とく山・野﨑洋光監修 DEEN池森の「創作」乾麺蕎麦レシピ』が発売された。

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◆関連情報
https://www.shogakukan.co.jp/books/09311517

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