「台湾」Uberの参入当初は抵抗感があったが…
週に3-4回、通常のタクシーよりも綺麗で安全という理由でウーバーを利用しているという台北在住のだいちさん。Uber参入当時は多少の抵抗感があったと語る。
「台湾にUberが参入する際、タクシー業界が反対をしていました。私も白タクのようなイメージが強かったのではじめはあまり使っていませんでした。
ただ、そもそも台湾のタクシーは車によって清潔感がなかったり、現金しか使えない場合が多いので、いざUberを使い始めると清潔で安全、クレジット決算ができるので、いまでは私も含め、若い人たちも多く使っています。特に評価が可視化されている点はいいですね。女性の方は安心して使える印象があります」
日本でライドシェア導入に賛否がある様子をみて、だいちさんは「もったいない」と語る。
「やはり動きが遅いなという印象はあります。日本政府としてもインバウンドに力を入れていくのであれば、外国語を話せない日本人も多いので、海外からくる旅行者が自国の言葉で入力できるアプリは必須だと思います。
また、日本人にとって高いと感じるタクシー代も、旅行者にとってはさほど抵抗なく乗れる金額です。これだけお金を落としてくれる人が訪れる中、受け皿を整えないのはもったいない。ぜひ台湾やタイなどの観光立国の事例を参考にしながら導入を進めてほしいですね」
「中国」いろんな配車アプリを使い分ける
少なくとも月に2回、多い時には週に2回程配車アプリを利用するという上海在住の田中さん。今やさまざまなライドシェアサービスが展開されている中国では、地図アプリからその都度サービスを選んで使用していると言う。
「配車アプリが普及し始めた2018から2019年頃は、DiDiをよく使っていましたが、最近では地図アプリの「高徳地図」からルートを検索したあと、アプリ内でさまざまな配車サービスを呼び出せる機能があるので、その都度、桔子出行や曹操出行などを使うことが多いです。
8社ぐらいのお勧めが出てくるので、特にこの会社のアプリというのはなく、その都度使い分けていますね」
長距離移動の場合は、公共交通機関との併用が便利だそう。
「上海から長距離の移動で地下鉄と併用するのが好きですね。特に地方や郊外エリアにいく際は、最寄駅まで電車で行って、そこから配車アプリを利用します。
以前は白タクがいましたが、多少高い金額を要求されるケースもあったので、アプリ内決算ができるようになったのは便利ですね」
日本がライドシェア解禁に関して検討を重ねることに、一定の理解があると話す。
「中国ではディディが出来た当初、運転手が乗客女性を殺害する事件が続けて発生したので、日本がサービスを解禁を検討する理由がとても理解できます。
また、そもそも中国は白タク文化があり、政府としても彼らを管理できるという理由で、配車アプリの推進をした背景もあると思うので、日本とはすこし事情も異なるようにも感じますね」