海外で普及が進んできている「ライドシェア」。ライドシェアとは「Ride(乗る)」を「Share(共有)」することで、一般的に「相乗り」や「配車サービス」を指す。
日本では、コロナ禍で減少したタクシードライバー不足と、コロナ収束によるインバウンド回復の影響から、ライドシェア解禁の機運が高まっている。
Appliv(アプリヴ)では、日常生活でタクシーを利用するビジネスパーソン463人に対し、ライドシェアに関する調査を行った。賛否両論の意見がある解禁についての利用意欲や期待されるメリット、デメリットなど、調査結果の詳細をお伝えしよう。
タクシー利用の不満点「捕まえるのに時間がかかる」が最多
日常生活でタクシーを利用する会社員463人に対し、 タクシー利用に関する不満を尋ねたところ、「捕まえるのに時間がかかる(230人)が最も多く、全体の約半数を占める結果となった。
2番目は「料金が高い(201人)」、3番目は「捕まらないエリアや時間帯がある(172人)」と続く。コロナ禍でドライバーが減少しタクシーが不足している状況や、運賃改定による影響を感じている人が多いようだ。
「ライドシェア」の認知度は7割超、安全性については中立が約4割で最多
続いて、「ライドシェア」を知っているかを聞いてみると、「知っている(73.0%)」、「知らない(27.0%)と、認知率は7割を超えていることが判明。
国内での解禁に関する議論が活発化してきたことにより、ニュースなどを通して関心度が高まっている可能性が考えられる。
「ライドシェア」を知っていると回答した338人の利用経験を調べたところ、38.2%が海外で利用したことがあると回答。
また、未経験者で「利用してみたい」と回答した割合が「利用意向なし」を30pt近く上回っており、ライドシェアに期待している人が多くいるようだ。
ライドシェアの安全性についてどう思うか意見を尋ねてみると、中立的な人が35.5%と最も多い結果に。
「安全だと思う(8.6%)」、「比較的安全だと思う(32.8%)」を合わせると、肯定的な人は41.4%、否定的な人は「比較的危険だと思う(15.7%)」、「危険だと思う(5.0%)」を合わせて20.7%と、現時点では肯定的な人が多数派であることが分かった。