裁判所なら「短所」をカバーできる!
世界各国のゲーマーを騒がせた「ハッバ氏のノートPC」を改めて観察すると、ゲーミングノートPCの長所と短所を同時に把握することができる。
ゲーミングノートPCは驚異的な映像処理能力と余裕のあり過ぎるディスプレイサイズ、ゲームをしなければ持て余してしまうほどのRAMとROMを有している。それと引き換えに携帯性が大きく損なわれ、さらに電源をつないでいない状態の稼働は決して長く持たない。グラフィックボードがある分、消費電力も大きいのだ。
が、裁判所の光景を見る限りゲーミングノートPCの短所はいずれも補われている。この裁判所には立派な机があり、電源も用意されている。「置く場所」の環境がしっかり整ってさえいれば、ゲーミングノートPCは大活躍してくれる。
グラフィックボードのない高スペックノートPC」
ゲーミングノートPCをゲームではなく仕事のための道具として使う判断は、決して悪いものではない。
が、それも「時と場合」にだいぶ左右される。さらに最近では、CPUに内蔵のGPUの性能向上により「グラフィックボードを積まない高スペックPC」が開発されるようになっている。
CPUとは別に搭載されているグラフィックボードは、どうしても電力を消費してしまう。そして、このグラフィックボード自体がゲーミングノートPCの小型化を阻んでいるのだが、それを省いてCPU内蔵GPUのみに頼ってしまえば筐体も小型化する。
もちろん、内蔵GPUはグラフィックボードと比べるとスペックで大きく劣る。しかし一方で、最近の内蔵GPUは数世代前のエントリーモデルのグラフィックボードに肉薄できる性能を発揮するものも。
今後は「エントリーモデルのゲーミングノートPC並みの性能を誇るビジネスノートPC」が続々登場し、@DIMEでもそれらの製品に関する記事が複数配信されるのではと筆者は推測している。
【参考】
This fraud case has everything Trump wants: Turley-YouTube
https://youtu.be/2vEyOUM5xLo
取材・文/澤田真一