貯金・節約の意識の変化ではガソリンや外食費など、9割近くの人が意図的に支出を減らしている
「ガソリン」「外食費」「日用品・化粧品」「水光熱費」「食料品」のそれぞれについて、意図的に支出を増やしたか、減らしたかを聞いた。それぞれの項目について、支出を減らしたと回答した人をまとめたのが図表3だ。
結果、男女であまり差はなく、「ガソリン」は88.7%、「外食費」は88.6%と9割に迫る人が意図的に支出を減らしたと回答。5項目のなかで最も割合が低い「食料品」でも73.9%の人が支出を減らしたと回答している。
のちほど自由回答でも紹介するが、ガソリンについては、さまざまな税金が課せられているうえに消費税が課税されている、いわゆる「二重課税」について不満に感じている人が多いようだ。
商品の値上げを受けて、「これまでよりも貯金を増やそうと思う」か、「これまでよりも節約しようと思う」かを聞いた。
まず、「貯金を増やそうと思う」については、「とてもそう思う」は28.8%、「少し思う」は32.4%で、合計すると61.2%。去年6月の同じ質問では、「とてもそう思う」が28.2%、「少し思う」が29.3%で、合計は57.5%であったので、それぞれ微増していることが判明。
また、「節約しようと思う」については、「とてもそう思う」は46.8%(去年6月の調査では45.5%)、「少し思う」は35.9%(同調査で36.0%)を合計すると82.6%(同調査で81.5%)であった。節約しようと思う人についても、去年6月の調査から微増している。
年代別に見ると、70代以上は「貯金を増やそうと思うか」の問いに対して、「とてもそう思う」の割合がほかの年代と比べて低くなっていた。
「現在、家計が苦しいと感じていますか」という問いに対して、苦しいと感じている70代以上は33.0%で、ほかの年代と比べるともっと低い割合に。子育てなど大きな支出が一段落しているから差が生まれているのかもしれない。
詰め替えに対応した日用品について、詰め替えをするか聞くと、「必ず詰め替えをする」人は33.5%、「ほぼ詰め替えをする」人は45.4%で、合計すると78.8%という結果に。
2022年1月の調査では、それぞれ、20.5%、47.1%で、合計は67.5%であった。約1年半で「必ず詰め替えをする」と回答した人が約13ポイントも増えたことになる。
この1年で、家計への負担を減らすために詰め替え対応製品を買うことが多くなったかを聞くと、最も割合が高かったのは「変わらない」(73.7%)であったが、「多くなった」という人も24.0%いた。この1年だけでも、かなりの人が詰め替え対応製品に注目したことが伺える。