世界的に人気のオーディオブランド「JBL」をもつハーマンインターナショナルは、メディア向けに2023年秋冬の新製品内覧会を開催。新発売となるフラッグシップヘッドホンや、ブランド初となるオープンイヤー型イヤホンなど、約160製品(発売済み製品含む)を出展しました。
すべての製品を紹介するのはなかなか難しい……ということで、本記事では、新製品や注目製品を中心に、内覧会の様子を紹介していきます。
自分に合ったサウンドに自動調節してくれるフラッグシップヘッドホン「JBL TOUR ONE M2」
はじめに紹介したいのが、JBLのフラッグシップシリーズ「TOUR」の最新ヘッドホン「JBL TOUR ONE M2」です。TOURシリーズといえば、充電ケースにディスプレイを搭載した完全ワイヤレスイヤホン「JBL TOUR PRO 2」が2023年春に発売されており、執筆時点でも人気を博しているとのこと。今回は、同じくフラッグシップシリーズの中から、オーバーイヤータイプのヘッドホンが登場した形です。
ボタン類も豊富に搭載されているため、コントロールしやすくなっている
JBL TOUR ONE M2は、リアルタイム補正機能付きのノイズキャンセリング機能や、有線接続時のハイレゾ再生、2台のデバイスで同時待ち受けができるマルチポイント機能などに対応しており、アップデートにてBluetooth 5.3 LE Audioにも対応予定など、文句なしの高性能。JBL独自の「JBL空間サウンド」も利用できます。
ヘッドバンド、イヤーパッドともに柔らかい素材になっているため、着け心地も良好
実際に試したところ、低音域から高音域までバランスよく広がり、豊かな音場の再現力に優れている印象。フラッグシップモデルだけあり、キビキビとした音の移り変わりも表現できるため、音質面で不満に感じるシーンは少ないでしょう。
また、今回は時間の都合上試せませんでしたが、TOUR ONE M2には聴覚テストを通して、ユーザーの耳に最適なプロファイルを構築する「Personi-Fi 2.0」という機能が搭載されています。プロファイルの作成後に、さらにイコライザーの調節もできるため、多様なジャンルの音楽を楽しむことができるようになっています。
バッテリーはANCオフ時で最大約50時間、ANCオン時は最大約30時間で、10分の充電で約5時間再生できる急速充電にも対応。シンプルがゆえに、ファッションアイテムとしても使うのもおすすめです。
JBL公式サイトでの販売価格は、3万9600円。決して安いとはいわないものの、フラッグシップヘッドホンとしては比較的手を出しやすい販売価格なので、ぜひ試してほしい1台です。