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テムザックが延岡市でロボット技術を活用した農業による初収穫を実施

2023.10.17

雑草抑制&遠隔監視ロボットの開発やドローンによる播種作業を実施

人とロボットの共存社会を目指すサービスロボットメーカーのテムザックは、ロボット技術を用いた”WORKROID農業“を実践中の宮崎県延岡市内の圃場にて、第1回目の収穫を行なった。

WORKROID農業とは、同社が実施する、農業経験のない人でも取り組める省力化農業。2023年春から、雑草抑制&遠隔監視ロボット『雷鳥1号』の開発・投入、ドローンによる播種作業の実施、水管理システムの運用などを最大限活用して、米粉用米の水稲直播栽培に取り組んでいる。

図1 稲作における労働時間の比較

その結果、同社によれば米作りにかけた労働時間は、既存農業と比べ大幅に削減(図1)したにもかかわらず、無事稲穂が実り、1反辺り400kg弱収穫することができたという。

同社では「今後は収穫ロボットなども開発し順次投入するとともに、収穫したWORKROID米を製粉し米粉にすることで、6次産業化の仕組みづくりにも挑戦します。今後のWORKROID農業の取組、発表にご期待ください」とコメントしている。

延岡市で実践中 ”WORKROID農業” の経過

2023年4月 水管理システム

ドローンによる播種

雑草抑制&遠隔監視ロボット「雷鳥1号」投入

2023年5月時点

2023年8月時点

2023年9月時点 収穫前

2023年9月時点 収穫後

省力化農業導入の背景

米は日本の数少ない食料自給品目がが、農業従事者の最も多い割合を占めているのは75歳以上(※)。高齢化・担い手不足、そして耕作放棄地の拡大に歯止めがかからない状況の中、省力化・省人化に向けた技術革新が必須となっている。

テムザックは、長年培ってきたロボット技術を活かし農業課題を解決するため、2022年12月に、延岡市、北浦農業公社と連携協定を締結。

2023年4月には、延岡市に農業ロボットの実践拠点「アグリ研究所」を開設して、農業経験のない人でも取り組める省力化農業 “WORKROID農業”を本格始動させた。

現在は雷鳥シリーズ、ドローン、水管理システムなどを最大限活用し、米粉用の水稲直播栽培を実施している。

※2020年時点、農林水産省「農林業センサス」(令和2年)参照

関連情報
https://www.tmsuk.co.jp

構成/清水眞希

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