Stellantisジャパンは、アバルト・ブランド初の電気自動車、「Abarth 500e(アバルト チンクエチェント イー)」を10月28日(土)より販売を開始する。また、発表を記念し、ローンチエディションの「Abarth 500e Scorpionissima(アバルト チンクエチェント イー スコーピオニッシマ)」を、200台限定で発売する。
アバルトの電動化戦略において中核を担う次世代の象徴
この新型「Abarth 500e」は、アバルトの電動化戦略において中核を担うモデルとなる。これまでのブランドDNAを継承しながらも、次世代のアバルトを象徴するモデルとして、日本市場に登場する。
同モデルは、コンパクトな車両サイズを維持しつつ、114kW、235Nmのパワフルでレスポンスの優れたモーターと42kWhのバッテリーにより、低中速域においてもエキサイティングな走りを実現。0-100km/h加速は7秒で、「Abarth 695」とほぼ同じタイムを記録。20-40km/h、40-60km/hの中間加速では「Abarth 695」より約1秒早いタイムを記録し、シティ走行において、「Abarth 695」を超えるパフォーマンスを実現した。
また、ガソリンモデルに対し、前後重量配分の改善(57:43)およびトレッドの60mm拡大により、クイックなハンドリングと安定性を両立したことで、日常で最も走行シーンの多い、中間加速および立ち上がり加速のパフォーマンスを、より楽しく爽快にしてくれる。
さらに新型「Abarth 500e」には、アバルトの象徴ともいえるレコードモンツァ(※)のエキゾーストノートを忠実に再現した独自のサウンドシステム「サウンドジェネレーター」を装備しており、これにより、EVとは思えないエキサイティングで刺激的な走りを実現。
※レコードモンツァはアバルト・ブランドのハイパフォーマンスエキゾーストシステム。アバルト・ブランドの創業期から続く、ブランドのDNAと切り離すことのできない伝統のチューニングパーツ。
この「サウンドジェネレーター」は、ステランティス・グループのサウンドデザインスタジオと、イタリアのステランティス専任チームの共同で開発された。音響試験と研究は、正確で信頼性の高い騒音測定を行うために半無響室(内部の騒音レベルが極めて低く、外部からの遮音性が高くなるように特別に設計された部屋)で実施された。さらに、反射床のおかげで、道路のような音響反射面を再現することが可能となった。
プロジェクトチームが、延べ6,000 時間以上をかけて完成したサウンドは、ダイナミックな運転とスピード、アクセル開度とリンクし、アバルトのガソリンエンジンを忠実に再現したもの。「サウンドジェネレーター」により、「Abarth 500e」は、他の電気自動車とは異なる、唯一無二のドライビング体験を提供する。なお、「サウンドジェネレーター」は、停止時にオン/オフの切り替えが可能となっている。
デザインの最大の特徴は、アバルトとして初めて、車体の随所に、ブランドアイデンティティであるサソリのパーツを模したデザインを採用した点となる。18インチアルミホイール、フロントバンパー、ステアリングホイールはサソリの爪を模しており、独特な外観のリップスポイラーは、サソリの足を模している。