米景気の強さが続けば更なる利上げ観測で150円台定着も、ただこれはサブシナリオの位置付け
以上が三井住友DSアセットマネジメントのメインシナリオだが、サブシナリオとして、例えば米雇用情勢の強さが続き、物価の伸びの鈍化が遅延するケースを考える。
この場合、市場は改めて、米政策金利水準が「より高くより長く(Higher for longer)」ことを意識し、更なる追加利上げの思惑から、米10年国債は5%台乗せをうかがい、ドル円は150円~155円のレンジに入っていく流れが想定される。
なお、ドル円の150円台乗せでは、政府・日銀による為替介入への警戒も強まると思われるが、介入判断は、その時のドル円の変動率(ボラティリティ)次第とみている。
今後のドル円相場を展望する上では、メインシナリオを前提とし、主に米国の雇用や物価に関する経済指標を見極めつつ、米金融当局者の発言や米長期金利の動向から、金融政策を判断することが必要と考えている。
出典元:三井住友DSアセットマネジメント
構成/こじへい