【編集部員がイチ押しするオーストラリアの旅】Vol.3 現地観戦で大盛り上がり!W杯で話題のラグビーとよく似た熱きスポーツ〝フッティ〟って知ってる?
惜しくも日本代表は敗退してしまったものの、決勝トーナメントに向けてさらに盛り上がりを見せようとしている「ラグビーW杯2023」。そんなラグビーと同様に、楕円形のボールを扱って得点を競い合う「オーストラリアンフットボール」(愛称〝フッティ〟)といわれるスポーツが存在するのをご存じだろうか。
ラグビー、クリケット、サッカー、野球など、様々なスポーツに対する興味関心が高いオーストラリアの中で、フッティも人気スポーツのひとつとして親しまれており、大勢の観客がスタジアムを埋め尽くすこともあるほど、ファンは熱狂的だ。オーストラリアへの旅行を検討する際には、ぜひとも現地観戦をおすすめしたいフッティの魅力について、日系オーストラリア人選手の話を交えながら紹介しよう。
フッティのゲームではキックの正確性が得点力を左右する!
フッティは、楕円形のグラウンドを舞台とし、両チーム18名のプレーヤーが点数の獲得を競い合うスポーツだ。ゲームに使われる楕円形のボールは、ラグビーで使われるものに比べてひと回りサイズが小さく、ボールを持ったまま動ける範囲は15mまで。それ以上動くには「いったんボールをフィールドに付ける」または「バウンドさせる」必要がある。このあたりはバスケットボールのルールに似ている印象だ。
味方の選手にボールをパスする手段は「蹴る」と「片手に乗せてパンチして飛ばす」のいずれかを選択しなければならない。「投げる」のは、NGだ。味方が蹴ったボールをダイレクトにキャッチすると〝マーク〟という扱いに。「そのままプレーを続行する」と「その場に置いてフリーキックする」のどちらかを選択できる。
楕円形のグラウンドの両端には、それぞれに4本のポール(内側にある長いポールが2本、外側にある短いポールが2本)が置かれており、その間に「ボールを蹴り入れる」ことができれば得点になる。長いポール同士の間だと6点、短いポールと長いポールの間だと1点が入るというルール。フッティでは味方にパスしたり高得点のゴールを決めたりするために、ボールを正確に蹴る能力が欠かせない。ちなみに、1つのクォーターあたり各20分、計4クォーターの合計80分で競い合われる。