小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

新型iPhone 15とApple Watch 9に込められたアップルの真意を深読み!

2023.10.13

■連載/法林岳之・石川 温・石野純也・房野麻子のスマホ会議

スマートフォン業界の最前線で取材する4人による、業界の裏側までわかる「スマホトーク」。今回は、新型iPhone 15とApple Watchについて会議します。

iPhone 15シリーズで〝4モデル展開〟は完成した!?

房野氏:iPhone 15シリーズが9月22日に発売となりました。今年はどのようにみられていますか?

iPhone 15 Pro Max1とiPhone 15 Pro

iPhone 15 PlusとiPhone 15

石川氏:「USB-Cになった」、「チタニウムになった」という話は、これまでいろんな媒体で話しているので、もういいですかね(笑)せっかくなので少し違う話をすると、Wi-Fi 6Eに対応したのが1つのニュース。これでWi-Fi 6Eがメジャー化していくかなと思います。あとは、eSIMのクイック転送にソフトバンクも対応しましたことで、eSIMも一気に広まるかも。自宅でも一瞬でSIMの情報を移せるのは便利です。夜、作業をすると、センターが対応していなくて時間がかかることもありますけど。

石野氏:クイック転送は、これで4キャリア対応になりましたね。

石川氏:そうですね。あと、「UWB(ウルトラワイドバンド)」というものに対応することで、スーパーマーケット内にいる友達の方向などがわかる、探せるようになる。これまでAirTagが必要だった機能です。ただ、日本では規制の関係でまだ使えないという話で、どうやら使用する周波数帯が屋外で使ってはいけないものみたいです。

石野氏:既存のシステムに使われているから、屋外ではダメという話ですね。

石川氏:なので、場所を限定すれば使えるようになったりするかもです。あとは、iPhone 15シリーズでも、日本モデルはミリ波に対応しませんでした。iPhoneで対応しないとなると、日本でミリ波が普及するのも、まだ時間がかかりそうです。

石野氏:今回は、Proじゃなくて無印のiPhone 15、iPhone 15 Plusが頑張った。というか、前作(iPhone 14)が頑張らなさすぎたともいえますが、普通のモデルもいいなと思いました。iPhone 14はiPhone 13とほぼ変わらなくて、発売直後から在庫もかなりあったみたい。2023年は売れ行きを見る限り、無印のiPhone 15、iPhone 15 Plusもそれなりに売れているっぽいので、狙いは当たっているのかなと。

房野氏:ディスプレイの「Dynamic Island」が、iPhone 15、iPhone 15 Plusにも搭載されましたね。

石野氏:去年のiPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Maxに加えて、iPhone 15シリーズ4モデルで搭載という形ですね。

石川氏:数年前までは、無印とProシリーズで同じチップを使ったりと、あまり差別化ができていなかったけど、iPhone 14シリーズからは、はっきりと上位モデルと下位モデルで差をつけるようになって、Proシリーズに搭載した機能を、翌年の無印モデルに回すという流れができている。こうすることで、チップは2年間製造することになるので、コストを抑えられるし、ユーザーとしても、1年間、Proを我慢すれば、翌年に同様のスペックが無印モデルで手に入るようになる。

 あと、Proモデルではさらにプロユースが突き詰められていて、カメラ周りの設定がめちゃくちゃ細かくなっている。Xperiaかよって(笑)

石野氏:そこまでではないですけどね(笑)

石川氏:かなりマニアックにはなっているのは間違いないです。

房野氏:2023年はiPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxでも、カメラ機能に差がついていますね。

石野氏:ProとPro Maxで差がつくかどうかは、年によって様々でした。iPhone 12の時とかも違いがありましたね。

石川さんのおっしゃる通り、Proモデルとそうでないモデルを明確に分け始めたのは、去年のiPhone 14シリーズから。それをした結果、iPhone 14はiPhone 13とあまり変わらなくなってしまった。どこかで足踏みしないと、差が付けられないですからね。今年はようやく無印のほうも進化して、2年がかりでようやく、ラインアップの整理ができたかなという印象です。

房野氏:iPhone 15 Proには「A17 Pro」というチップセットが搭載されていますが、来年のiPhone 16では、「A17 Bionic」になって搭載されることになるのでしょうか。

石野氏:多分そうなるでしょうね。

房野氏:販売価格も、ここ最近の円安や海外での物価上昇などの情勢を踏まえて考えると、そこまで値上げにはならなかったですね。

石野氏:発表前には「値上がりする」と噂されていたので、米ドルで価格が据え置きになったのは、ポジティブなサプライズでした。

石川氏:米ドルでの価格を維持したのはすごいし、頑張ったなと思います。エントリーものを安く維持する一方で、Proのほうはアップル好きが買うので、値段はあまり関係ないのかな。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年4月16日(火) 発売

DIME最新号は「名探偵コナン」特集!進化を続ける人気作品の魅力、制作の舞台裏まで徹底取材!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。