中綿入りのジャケット、寝袋などにも対応
コツらしいコツはないが、まれにドラムの穴にコード類が引っかかることがあるそうで、細めのジッパータブやドローコードがあるウェアは、裏返しにするかネットに入れておくといいとのこと。
なお、対応するのはレインウェアのようなシェルだけでなく、中綿入りのジャケット、寝袋など。これからの季節はスキーウェアのメンテナンスにもよさそう。
気になる撥水効果はこのとおり。
かろうじて平らな水玉ができるダウンジャケットも、処理後は丸い水玉となって表面を滑り落ちる。ダウンの皮脂汚れが落ちたためだろう、ふっくらしているのも印象的だ。
金子さんによると「家庭用洗濯機では、ダウン製品の内部まで洗剤が届きにくい傾向があります。Baluko Laundry Placeはその点を考慮し、すみずみまで洗剤がまわって汚れを落とせるよう動きを研究しています。もちろん洗剤も環境にやさしく汚れ落ちがいいものを目指し進化させていますよ」
コットンTシャツだって撥水! コットンなど吸い込む素材は撥水効果が長続きしないが、汚れ付着防止に役立ちそう。
撥水性の復活を目の当たりにすると、小型タープやソロテントのフライシートなんかにも試したくなるが残念ながらそれはNG。
「テントやタープなど面積が大きくて洗濯機の排水を妨げてしまうようなものは洗濯機に負担がかかり、破損の危険があるためです。またバックパックは洗濯すると縫い目が歪むなど型崩れの原因となるのでやめたほうがいいでしょう」(金子さん)
今回サービスが導入された代々木上原店は、一人暮らしのビジネスパーソンから子育て世代までいろいろな人が訪れる都市型コインランドリー。
アウトドアやガーデニングのウェアのメンテナンスだけでなく、満員電車で汗汚れが染みこんだ通勤用シェルの洗濯、撥水性が落ちてしまったお下がりの子ども用レインコートの復活など幅広い使い方が見込まれる。
Wi-Fi完備なので仕事をしながら洗い上がりを待つもよし、付属のカフェで購入したドーナツを頬張り一息つくもよし。
洗濯時間を有効利用できるのがありがたい。
アプリで洗濯機を稼働できるし、キャッシュレス決済にも対応。コインが足りないと涙目になることはないのだ
Balukoアプリで稼働状況を確認できるので、「せっかく訪れたのに使えなかった」なんてことはないし、残り時間がわかるので一度自宅に帰って別の作業をするのもアリ。
Baluko Laundry Place 代々木上原にはスニーカー用ランドリーと乾燥機も常設されている。
「モンベル撥水コース」のように全自動というわけにはいかないが、布製の靴に対応しているので、泥汚れを落としてから手持ちの撥水スプレーをかければ効果あり。
こちらの乾燥機も約60℃の低温なので安心して利用できる。
「家事のなかでも洗濯は、洗う・干す・たたむなど小分けではあるものの長く拘束されがち。通常の洗濯はもちろん、モンベル撥水コースやスニーカーランドリーなどいろいろなサービスを利用してタイムパフォーマンスのよさを実感してください」(金子さん)
取材・文/大森弘恵