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「iPhone 15 Pro」と「iPhone 15 Pro Max」をじっくり使ってわかった○と×

2023.10.14

5倍望遠の実力はいかに? メインカメラの進化にも注目

 機能面でまず挙げておきたいのが、カメラの進化だ。先に挙げたように、iPhoen 15 Proは120mm、5倍の望遠カメラを搭載しており、ズームに強くなった。実際に、0.5倍、1倍、2倍、5倍で撮った写真は以下の通り。2倍ズームは4800万画素をフルで使って中央部分を切り出しているため、デジタルズーム特有の劣化がなくキレイだ。5倍ズームも、F値2.8と明るいレンズのお陰でシャキッとした仕上がりになる。ある程度明るさがある場所では、十分使えるズームと言えるだろう。

それぞれ0.5倍、1倍、2倍、5倍で撮った写真。光学的に画角を変えているため、デジタルズームのような劣化はない。5倍でもF値2.8と明るいため、やや曇った日でも十分きれいな写真が撮れる

 また、光学5倍の望遠に5倍分のデジタルズームを掛け合わせることで、最大倍率は25倍まで伸びた。ここまで拡大できると、かなり遠くに離れた被写体にもグッと近寄ることが可能だ。デジタルズームを使用していることもあり、ややボヤっとした仕上がりになるが、高倍率ズームを必要としている人には便利な機能だ。ただし、競合モデルの中には高倍率の望遠カメラと超解像ズームでデジタルズームの劣化をより抑えているモデルもあり、その点ではやや見劣りすることも指摘しておきたい。

25倍ズームだとデジタルズームを掛け合わせるため、ややボヤっとした仕上がりになる

 iPhone 15シリーズ共通の進化として、デフォルトの解像度が2400万画素になったことも挙げておきたい。iPhone 15シリーズは、全モデルで4800万画素のカメラを採用している。センサーサイズはプロモデルの方が大きいが、仕組みは同じ。通常時は、4つの画素を1つに束ねるピクセルビニングという技術で、光をより多く受けられるようになっている。ただし、同じ画素数だったiPhone 14 Pro/Pro Maxでは、記録画素も1/4の12メガピクセルになっていた。これは、同様の機能を搭載するAndroidスマホも同じだ。

 これに対し、iPhone 15シリーズでは4800万画素で撮ったディテールが精細な写真と、1200万画素で撮った明るい写真を瞬時に合成することで、2400万画素の画像を作り出している。両方のいいとこ取りをして、写真の解像感を高めているというわけだ。実際、iPhone 15シリーズで撮った写真は、画素数が2倍になっているため、細部までクッキリ記録されている。拡大して見た際の違いは歴然。解像感が高く、かつ明るい写真が撮れるという点が新しい。

標準の解像度が2400万画素(24メガ)になった。これにより、写真のディテールをより細かく捉えられるようになっている

上が24メガで撮った写真で、下がそこから切り出した写真。元々の解像度が高いため、切り出しても劣化がない

 この解像度を生かし、「写真」アプリで画像を拡大した後、ワンタッチでその画面の大きさに合わせて写真を切り出す機能も搭載されている。縦画面に合わせた解像度になるが、SNSにアップする際に便利な機能だ。カメラの特性に合わせて写真アプリをシームレスに連携し、新機能を実装しているのはiPhoneらしいところ。あえて2400万画素で撮るメリットを、機能でしっかり訴求してきた点は評価できる。

写真アプリで一部を拡大すると、「切り取り」ボタンが現れる。ここをタップすると、画面に合わせて写真がトリミングされ、SNSなどにアップロードできる

 こうしたコンピュテーショナルフォトグラフィーの技術を生かし、プロモデル2機種では広角カメラの画角を3つから選択できるようになった。標準は24mmだが、もう少しだけ画角を狭めて被写体に寄りたい時には28mm、ポートレートでバストアップを撮りたい時には35mmを選択できる。あたかも一眼カメラでレンズを交換しているかのように、自由に画角を選べるというわけだ。そのぶん、ユーザーインターフェイス(UI)はやや複雑になっている。プロモデルはカメラをより使いこなすユーザーのための端末というように、位置づけがはっきりしてきた印象だ。このような立ち位置の変化は、LOG形式に対応した動画撮影からも感じ取ることができる。

メインのカメラは、画角を24mm、28mm、35mmから選択することが可能だ

 ただ、夜景などで強い光源がある際に発生するレンズフレアやゴーストは、依然としてゼロにはなっていない。発表会では光学的に改善されたことがアピールされていたが、やはり完璧ではないようだ。実際に撮った写真は以下のとおり。手間にある街灯の光を受け、右のビルとビルの間にゴーストが発生している。レンズのサイズや実装できるスペースが限られているため、対応が難しいことは想像できるが、少々残念な部分だ。

強い光源があると、ゴーストは発生する。過去のモデルと比べると軽減されてはいるものの、ゼロにはなっていない

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