筋トレをする誰もが理想と現実のギャップを抱えていると思います。努力をしているにもかかわらず、思い描いた体に辿り着けないという悩みは、後を絶ちません。なぜなら、人の体は千差万別で、トレーニングの目的や置かれている環境も人それぞれ。また同じ人でも必要なトレーニングが時期によって変わるため、一人一人に最適な種目を採用することは、本当に難しいからです。では、どうすればいいのか?
みずからも選手としてボディビル競技に挑みつつ、骨格筋評論家「バズーカ岡田」として多くのメディアに出演。トレーニングは「心と身体を鍛えるもの」をポリシーに、トップアスリートから一般の方まで、さまざまなフィールドでそれぞれに適した身体づくりを提案・指導している岡田隆さんの著書「世界一細かすぎる筋トレ図鑑」の中からDIME読者におすすめしたいノウハウを厳選、再編集してお届けします! あなたが選び、あなたが鍛えたい場所を鍛える、新しいトレーニングを始めましょう。
ターゲットエリア【胸】はち切れそうな胸をつくる
シャツが破れるまで胸板を盛り上げる
胸の筋肉の代表格は、前面にある大きな大胸筋。大胸筋は、鎖骨部、胸肋部、腹部と、上・中・下の3つに分けて大きくする。さらに内側と外側に焦点をあてたトレーニングで輪郭をスクエアに、かつ立体的に整えたい。そして前鋸筋を鍛えることで大胸筋がハイライトされる。そう、化粧と同じだ。さらに深部にある小胸筋を鍛えれば、全体を底から盛り上げられ、面積が広く分厚い胸板が完成する。そして腹筋とのセパレートが明瞭になり、鍛え上げられた体であることをすぐに知らしめることができる。
〈大胸筋・胸肋部(中部)〉チェストプレス[基本マシン/POF・M]
【ココが大事!】大胸筋・胸肋部の構造を知る
大胸筋の中部にあたる胸肋部は、停止は上腕骨、起始は胸骨という胸の中央にある骨になる。筋線維が横方向に走っているため、腕を体に対して概ね直角に押し出すのが基本。シートの角度を変えられる場合は、直角になる角度で行いたい。