【AJの読み】ノスタルジックでありながらワクワク感があるユニークな施設
IMAGINUSは杉並第四小学校の校舎を杉並区が改装、整備した施設で、実験や工作が楽しめる体験型の科学館。第四小は100年近い歴史を持つ学校で、2008年には小中一貫教育を本格的に実施、2020年に学校統廃合により小学校としての歴史を閉じた。
生徒たちから「シンデレラ階段」と呼ばれた大階段、教室を利用したワークショップ施設や実験室、校庭を改装したネイチャーガーデンなど、小学校の雰囲気が残るノスタルジックな建物に、懐かしさを感じながらもワクワク感があるユニークな施設だ。
近年、教育分野のキーワードとなっている「STEAM教育」は、「Science(科学)」「Technology(技術)」「Engineering(工学)」「Art (アート/リベラルアーツ)」「Mathematics(数学)」の5つの領域の頭文字を組み合わせた教育概念。
日本の科学教育の水準は、国際的な学力比較調査でも一貫して高いレベルにあるものの、小学生では楽しいと感じていた理科が、中学生になると役に立つという実感がなくなり、楽しさを感じられなくなる傾向がある。
こうした課題から、問題発見力と課題解決力を身につけるための探求心を育み、勉強としてではなく、人生とのつながりがあるものとして科学を楽しく学ぶことができる、科学とのふれあいの場を実現させたいという想いからIMAGINUSは誕生した。
観る、遊ぶ、実験する、つくる、集まると、様々な体験ができるIMAGINUSは、友達、家族と一緒でも、一人で行っても楽しめる場所。JR高円寺駅北口から徒歩5分の立地なので、ぜひ足を運んでみてほしい。
文/阿部純子