スマホやタブレット端末などで気軽に読めるとして人気の電子コミック。様々な電子コミックがある中で、特に読者の満足度が高いサービスはいったい何か?
oricon MEはこのほど、「電子コミックサービス」に関する満足度調査を実施し、その結果を発表した。
本調査は、電子コミックを週に1回以上閲覧(試し読みは対象外)している全国の15~79歳のユーザーを対象に、インターネットによるアンケートを実施したもの。事前調査や企業ヒアリングをもとに、サービスに適した評価項目をそれぞれ設定し、各項目について満足度を聴取。結果を集計し規定の回答者数を満たした企業について、「総合」「評価項目別」「部門別」にランキングを公開した。
総合型ランキング
2020年の調査開始から4度目の発表となる『電子コミックサービス 総合型』の満足度調査。
調査対象は、複数の出版社・レーベルのマンガをWEB上で配信している電子コミックサービスとなる。
【ゼブラック】が2年連続総合1位 利用種類別「スマホアプリ」部門でも1位に
今回の調査では、集英社公式の総合電子書籍サービスである【ゼブラック】が昨年につづき、2年連続で満足度総合1位となった。
全3項目で構成された評価項目別ランキングでは、“作品の読みやすさ・探しやすさ”などを評価した「アプリ・サイトの使いやすさ」で1位に。
部門では、男女別「男性」「女性」と利用種類別「スマホアプリ」部門で2年連続1位と高い評価を獲得した。
【ブックライブ】は「20代」部門初1位、【コミックシーモア】は「作品の充実さ」4年連続1位に
総合2位の【ブックライブ】は、年代別「20代」部門で2020年の調査開始以来初の1位、加えて「40代」部門では昨年につづき2年連続1位となった。
続いて総合3位の【コミックシーモア】は、“読みたいマンガ作品の豊富さ、更新・入れ替わり頻度”などを評価した「作品の充実さ」で2020年から4年連続1位と継続して高い評価を獲得している。
そのほか、総合4位の【honto】は前回8位からランクアップした。順位アップの背景として、「キャンペーン・ポイント」で点数を伸ばしており1位になっていることや、総合得点に加味される他者推奨得点の上昇が挙げられる。
また、総合5位の【Kindle】は前回11位から大幅ランクアップに。「作品の充実さ」では3位、ほか2項目の「アプリ・サイトの使いやすさ」「キャンペーン・ポイント」でも得点を伸ばしており、全項目で評価が上がっていることがランクアップの要因となっている。
オリジナル作品限定型
2022年の調査開始から2度目の発表となる『電子コミックサービス オリジナル作品限定型』の満足度調査。
調査対象は、出版社が自社の発行するマンガのみをWEB上で配信している、もしくは、オリジナルのマンガのみをWEB上で配信している、のいずれかの電子コミックサービスとなる。
【少年ジャンプ+】と【マンガMee】が同点で総合1位
今回の調査では、集英社配信の【少年ジャンプ+】と【マンガMee】が同点で総合1位を獲得した。
週刊少年ジャンプをはじめとしたマンガが読める【少年ジャンプ+】は、昨年につづき2年連続満足度総合1位に。全3項目で構成された評価項目別ランキングでは、“読みたいマンガ作品の豊富さ、更新・入れ替わり頻度”などを評価した「作品の充実さ」で2年連続1位と、とくに高い評価となった。ユーザーからも“話題作がたくさんある”といった作品の多さに関するコメントがみられた。
また部門では、男女別「男性」「女性」、年代別「20代」、利用種類別「スマホアプリ」で1位となっている。
集英社の少女漫画に特化した【マンガMee】は、前回総合2位からランクアップし、初の総合1位に。評価項目別ランキングでは、“作品の読みやすさ・探しやすさ”などを評価した「アプリ・サイトの使いやすさ」で2年連続1位と、継続して高い評価となった。
<調査概要>
ランキング発表日:2023/10/02
調査主体:株式会社oricon ME
調査方法:インターネット調査
サンプル数:〈総合型〉7,430人 〈オリジナル作品限定型〉3,008人
規定人数:100人以上
調査企業数:〈総合型〉36社 〈オリジナル作品限定型〉17社
定義:
〈総合型〉複数の出版社・レーベルのマンガをWEB上で配信しているサービス
〈オリジナル作品限定型〉以下いずれかの条件に当てはまるサービス
1)出版社が自社の発行するマンガのみをWEB上で配信しているサービス
2)オリジナルのマンガのみをWEB上で配信しているサービス
調査期間:2023/05/17~2023/06/07
調査対象者 性別:指定なし 年齢:15~79歳 地域:全国
条件:電子コミックを週に1回以上閲覧している人。ただし、試し読みは対象外とする
構成/こじへい