「ライブコマース」とは、SNS等のプラットフォームを活用し、ライブ動画を配信しながら、その中でさまざまな商品を紹介し販売する「ライブ配信」と「Eコマース」をかけ合わせた新たな販売形態だ。
中国では、ライブ配信中に商品を購入することが日常に浸透しており、中国の2023年1月〜6月のライブコマース取引額は1兆9916億元(1元=約20円)で、ライブコマースのユーザー数は5億2千万人、通年は前年比14・2%増の5億4千万人※に上り、伸び率も拡大する見通しとなっている。
※ 中国商業連合会ライブコマース工作委員会とデジタル経済サービスを手がけるシンクタンク、中国浙江網経社信息科技が中国の1~6月のライブコマース取引額を発表
日本は、中国と比較するとライブコマースは十分に浸透していないが、一般の主婦が1ヶ月に1,000万円以上売り上げるなど、ライブコマースビジネスが度々注目されている。
そんなライブコマース事業を展開するCellestは、同社が運営するライブコマース販売事業「ぞうねこちゃんねる」の視聴者(有効回答者数:468名)を対象に、「ライブコマースの利用実態」に関するアンケート調査を実施したので詳細をお伝えしよう。
ライブコマースの視聴者はZ世代を抜いて35-54歳が60%以上と最多に
SNSの利用に関しては、10代-20代の若年層の利用が活発なイメージがあるが、ライブコマースの利用者では、35歳-44歳が全体の約33%を占め、次いで45歳-54歳が約32%という結果に。
また、職業に関しては会社員(役員含む)が約7割と大多数を占め、約2割が主婦という結果になった。以上の結果から、比較的時間とお金に余裕があるユーザーがライブコマースを積極的に活用していることが分かる。
続いて利用時間帯について聞いたところ、1週間のうち、金曜日〜日曜日にかけて視聴が増加傾向にあり、土曜日に最も視聴する機会が多いことが判明した。
また、視聴する時間帯に関しては、夕方から夜分にかけて視聴が増え、21時〜24時が一番多く(約86%)、18時〜21時が二番目に多い(約54%)という結果に。
以上の結果から、休日や仕事終わりなどオフタイム・リラックスしている時間帯に、ライブコマースで買い物を楽しむユーザーが多いことが分かる。
祝日は、予め計画していた旅行など終日外出している人が多いことから、最も利用が少ない日という結果になった。