同じコンポーネントを用いながら異なるボディー形状を持つ。かつて日本の自動車メーカーはこのようなクルマ造りを行なってきた。しかし、販売を重視するあまり、売れないクルマはカタログから消え、クーペ、コンバーチブル、ステーションワゴンは消滅しSUVばかりになってしまった。だが、フルラインアップを揃える海外メーカーは真逆だ。価格や性格が似ているが形状が違うクルマは多い。
今回、『クラウン』でクロスオーバーを皮切りに、スポーツ/セダン/エステートが揃うというので、クロスオーバーと同じ価格帯のSUVをレクサスからセレクトした。
メルセデス・ベンツやBMW、アウディ、プジョー、シトロエン、ボルボでもセダン/ワゴン/SUVは同じコンポーネントで造られている。しかも、売れなくても生産し続ける。理由は「客がいれば少数でも造るのが、メーカーの役割」だと考えているから。選択肢が増えれば増えるほど、クルマ選びも楽しくなる。
BMW『320d XDrive Touring M Sport』
BMW『X3 XDrive 20d』
取材・文/石川真禧照
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