IoT向けのプラットフォームおよびソリューションを提供するジャスミーは、全国の企業に勤める一般社員とキュリティ対策を担う情報システム部門の責任者・担当者を対象に「企業におけるセキュリティ意識の実態調査」を実施。結果をグラフにまとめて発表した。
10人に1人が個人情報流出などの情報セキュリティ被害の経験あり
個人情報流出や情報漏洩などの情報セキュリティ被害に遭ったことがある人は11.5%と1割を超えた。個人情報流出や情報漏洩などのセキュリティ被害は10人に1人が経験しており、遠くのニュース上の出来事ではなく、身近にリスクが存在していることがわかった。
6人に1人が会社や顧客の機密情報をPCなどのデバイスに格納して社外に持ち出したことがある
会社や顧客の機密情報をPCなどのデバイス内に格納して社外に持ち出したことがある人は18.5%と、およそ6人に1人という結果が出た。
ここ数年の趨勢で言うと、コロナ禍を通じてテレワークの実践・浸透が広まり、会社のセキュリティ方針の見直しによって特例や例外で機密情報を含むデバイスを持ち運ぶことを認める会社が増えたこともあり、社外に持ち出したことのある人が一定数いると推察される。
3人に1人がデバイス持ち出し時に社外で機密情報を閲覧、または発言したことがある
会社や顧客の機密情報をPCなどのデバイス内に格納して社外に持ち出したことのある人のうち、社外で機密情報に関わる内容を閲覧、もしくは発言したことがある人は31.6%とおよそ3人に1人となった。
多数ではないものの、一部の人において情報漏洩リスクへの危機意識の低さが推察できる。
また、会社や自宅以外の場所で周囲の人がPCなどデバイスを利用して、機密情報に関わる内容を閲覧している、もしくは発言しているのを見たことがあるという人は10.3%と10人に1人という結果に。
例えば、電車やバス、カフェなどの公共の場で取引先の社名と状況などの機密情報を閲覧・発言しているなどのケースが想定されるが、それらは情報漏洩には至っていないものの、社外で機密情報を閲覧・発言する事象は思いのほか多いと思われる。