コロナ禍による非接触需要の増大で市場は拡大傾向
アイブリッジは同社が展開するセルフ型アンケートツール「Freeasy」の約1300万人のモニター会員を対象に「顔認証に関する調査-どの程度、受容され期待されているのか-」を実施。結果をグラフにまとめて発表した。
本稿では、その内容を一部抜粋してお伝えする。
ちなみに2023年の顔認証市場規模は、コロナ禍による非接触需要の増大もあり、2019年比で3倍の86億円へ成長すると予測されている(富士経済研究所調査より)。
顔認証の認知率は8割だが、利用経験なしが半数以上5割超
顔認証のことを知っているか聞いたところ、認知率(81.1%)は8割と高い結果が出た。
また、顔認証を利用したことがあるか聞いたところ、「使ったことはない」が55.5%で最も高く、現在利用している人(31.7%)は3割強で、過去利用したことがある人(12.8%)は1割強に留まっている。
認知者8割の中で約6割が「抵抗を感じていない」
顔認証を認知している人に、顔認証に対して抵抗を感じているか聞いたところ、「全く抵抗はない」(19.7%)は2割弱で、「あまり抵抗はない」(37.1%)の4割弱を合算した「抵抗はない」(56.8%)は6割弱と、半数を超える回答が得られた。
最大の魅力は「暗証番号などを覚える手間がはぶける」
顔認証に対して感じている魅力について聞いたところ、「暗証番号などを覚える手間がはぶける」(55.8%)が最も高く、「暗証番号よりもセキュリティで信用できそう」(41.2%)が続いた。
このことから、「暗証番号の不便・心配な点の解消」を魅力に感じる人が多数を占めることがわかった。
店舗の撮影画像使用に「不安を感じる」が4割強
お店に設置されたカメラで撮影された映像・画像が、商品のお薦めなどで使われることについて、どう感じるか聞いたところ、「全く不安は感じない」 (8.0%)は1割に満たなかった。
また「あまり不安は感じない」(15.6%)を合算した「不安は感じない」(23.6%)は2割強にとどまる回答となった。
一方、「少し不安を感じる」(25.1%)、「とても不安を感じる」(18.3%)を合算した「不安を感じる」 (43.4%)は4割強で、不安を感じない人の2割を上回る結果になった。
調査概要
調査対象/15歳以上の男女(性年代別の各セル均等)
調査人数/合計1000名
調査期間/2023年8月23日(水)
調査主体/アイブリッジ株式会社
関連情報
https://freeasy24.research-plus.net/
構成/清水眞希