定番の8インチと10インチをそれぞれ深鍋と浅鍋のセットで用意
調理器具ブランド「ビタクラフト」を展開するビタクラフトジャパンは、「ビタクラフト クックギア」の新製品として「ステンレスダッチオーブンW」の発売を開始した。
ラインアップはダッチオーブンでは定番の8インチと10インチの2サイズを用意。税込価格は8インチが3万800円、10インチは3万7400円。それぞれ深鍋と浅鍋がセットになっている。
その主な特徴は以下のとおり。
ステンレスだからメンテナンスが容易
鋳鉄製のダッチオーブンは、鍋全体に油膜を張ることでサビを防ぐ「シーズニング」という油ならし作業が不可欠ですが、さびにくい性質を持つステンレス製のダッチオーブンは、面倒なシーズニングが一切不要。購入後すぐに調理を開始できる。
また使い終わった後も、鋳鉄製では油膜を落としてしまう洗剤の使用は厳禁。薄く油を塗ったり、長期間使わない時は新聞紙でくるんで保管するなどの手入れが必要になる。
これに対して、ステンレス製なら洗剤で洗って乾かすだけでOK。いつでも清潔な状態で使うことができる。
ステンレスだから「軽い」「丈夫」「高性能」
ダッチオーブンで料理が美味しく仕上がる理由の1つが「蓄熱性(熱を蓄える力)」だ。
鉄は蓄熱性が高い素材だが、その能力は厚さに比例し、特にアウトドア環境で使われるダッチオーブンは、蓄熱性を高めるため板厚が厚く、重量も重たくなりがち。
一方、ステンレスは蓄熱性こそ鉄と同等レベルだが、熱伝導率(熱の伝わりやすさ)で劣っている。そこで開発されたのが「全面多層構造」だ。
技術力を活かした「全面5層構造」
「ステンレスダッチオーブンW」は、ビタクラフト独自の全面5層構造を採用している。
2枚のステンレスの間に3層のアルミを挟むことで、ステンレスの「蓄熱性の高さ」とアルミの「熱伝導率の高さ」を併せ持つ、調理に理想的な鋼板に加工したもの。
ステンレス多層鋼は層の数が多くなるほど熱効率が良くなり、ステンレス単層に比べ、板厚が同じ場合はアルミが多い分軽量になる。また、ステンレスは耐久性に優れ、鋳鉄製のように衝撃や急激な熱の変化で割れるリスクもない。