パッケージレスのネイキッド商品を開発する中で、マスカラを選んだ理由
マスカラのほかにも「LUSH」には、ネイキッドアイテムを多く展開している。
ソープやバスボムなど、「LUSH」には、ネイキッドのアイテムが以前から多いことを感じている人も多いだろう。しかも、パッケージを店舗に戻す循環型容器プログラムも展開している。そんな中でも、液体であるマスカラをネイキッドにするとは、ハードルが高いように思える。
「私たちにとってなくてはならないメイクアップ商品の一つがマスカラです。身近な愛用品こそ、より地球の環境に優しいフォーミュラ(処方)に変えるべき最重要課題だと考えています。」と、共同創業者であり、商品開発者のヘレン・アンブロッセンは話す。
身近なメイクアップ商品のひとつであり、プラスチックのパッケージに入っていることが常識だとされるマスカラに着手することこそが、「LUSH」が望む意味のあるプラスチック問題の解決に一歩になると信じているという。
ネイキッドマスカラのこだわりポイント
ネイキッドマスカラ オルカマスカラ(ブラック)・オーシャンマスカラ(ブルー)・アースマスカラ(ブラウン)・リーフマスカラ(ピンク) 各12g 1,800円(消費税込み)
ネイキッドマスカラは、プラスチックパッケージを使わないことはもちろん、個性が光る4色を展開し、自然由来の原材料にもこだわっている。リジェネラティブ(再生可能)な方法で原材料を調達したヴィーガン対応の商品で、自然由来の原材料のみを使用しているため、使用後は、自然に害を及ぼすことがない環境に配慮されたアイテムだ。
従来、マスカラのもちをよくするため用いられる人工ポリマーは使用せず、メキシコ原産のキャンデリラソウから採取されるキャンデリラワックスとアラビアゴムを配合。これにより、まつ毛をコーティングし、マスカラの色素を分散させ、色味を定着させている。
そのほか、フェアトレードのオーガニックカカオバターを配合することで、まつ毛のコンディションを整え、隅々まで色味がいきわたるようにサポート。また、ハゼノキの果皮からとれたモクロウを配合することで、まつ毛をコーティングし形をキープ、立体感を高める。マスカラは、目のキワに塗るコスメであるため、成分がナチュラルであるのは、安心して使うことができるのは大きなポイントだ。
使用方法もユニークで、毎回ブラシを洗うというのは今までにない工程ではあるが、マスカラをまつ毛に塗った後、そのまま容器に戻すことで菌が繁殖する恐れがあるため、その心配もなくなる。
これは今までにない新発想でありながら、目を守る上でも大変有効な手段だと感じた。カラーは、ブラック・ブルー・ブラウン・ピンクと、ベーシックから華やかなカラーまでラインアップされているのも使いやすい。