アルインコは、同時通話に特化させたIP67耐塵防浸相当特定小電力トランシーバー、「DJ-P400/愛称Triplex⁺」(トリプレックスプラス)を発売した。
クレーンの玉掛けやドローン操作など、親局の設置が面倒な現場のニーズに応えるトランシーバー
DJ-P400はアルインコが特許を取得した技術を用いて、外付けの親局無しで最多4者間の同時通話を初めて実現したハンディタイプの特小トランシーバーだ。さらに同社の特定小電力では初めて、Bluetooth方式の専用ワイヤレスマイクに対応した。
3・4者間通話時のチャンネル設定はプリセット済みで、1つの番号を選んでセットするだけの手軽さ。
もちろん2者間同時通話であれば従来の複信27chで任意の設定ができるほか、一度だけペアリング操作をすれば以後は電源を入れる度に空いたチャンネルを自動で探し出す「フリーチャンネル」機能を搭載している。
交互通話では85時間、2者間同時で19時間、3・4者間同時でも14時間と長時間運用を実現。最新のノイズキャンセル機能を実装、騒音下でもクリアな音声で送信可能だ。イヤホンマイクを使ってもIP67を維持できる、ねじ込み式のプラグを採用した。
ACSH(※1)、グループトーク、テールノイズキャンセラー(※2)、キーロック、ループ、着信ベル、出力切り替え、コールバック(自声モニター)、12個のメモリーチャンネルなど、おなじみの機能も多数装備。
(※1)ACSH:「アクシュ」モード(Auto Connect Shake Hands):既に使用しているトランシーバーのチャンネルとグループ番号をスキャンして検出し、本製品に同じものを自動設定する機能。
(※2)テールノイズキャンセラー:受信終了時の「ザッ」というノイズを低減する機能。 (本機能を搭載した同社機器間の通話において自動的に作動)
同時通話モードに特化しているため、本体にスピーカーは内蔵していない。また、用途に合わせて選べるようバッテリーと充電器も付属していないので必ず別売オプション品を合わせて購入すること。
操作が分からない場合にはスマートフォンから取扱説明書が簡単に読めるQRコードを筐体裏面に貼り付けている。
製品概要
価格:オープン価格
外形寸法(突起物除く約,単位mm):幅 56.5×高さ 94.7×厚み 28.7 (EBP-114装着時) アンテナ長:163mm
質量:約186g(EBP-114装着時)、約222g(EDH-46装着時 単三形アルカリ乾電池含む)
周波数帯:421/422/440MHz 特小無線
通話可能時間の目安:
リチウムイオンバッテリーパック/単三形アルカリ乾電池 使用時
・交互通話 約85時間/約74時間
・2者間同時通話 約19時間/約15時間
・3・4者間同時通話 約14時間/約10時間
※同時通話モードでワイヤレスマイクとノイズキャンセルを同時使用したときは上記より2時間程度短くなる。
充電時間の目安:
リチウムイオンバッテリーパック(EBP-114) 約3.5時間
※空のEBP-114を満充電するまでの時間です。継ぎ足し充電も可能
通話距離の目安 (10mW 2者間同時通話時):
・河川敷のような障害物が無い広い場所:500m程度
・高い建物や障害物が少ない場所:300m程度
・市街地:100m程度
・建物内:構造によって大きく異なり、特に縦の階層は大きな障害になる。トンネルのような閉鎖空間では通話できないことも。
関連情報
https://www.alinco.co.jp/product/electron/detail/id=6844
構成/Ara