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人口の半数以上が老眼だった!老眼大国ニッポンで遠近両用レンズが進まない理由

2023.10.10

現代人の目に起きている異常事態

現代のデジタル社会では莫大な情報に溢れている。移動中でさえもスマートフォンやタブレット、運転中のカーナビゲーションなど様々なデバイスから情報を得ており、その眼で見る情報量の処理スピードは一層加速。

マルチタスキングが当たり前の現在の環境において、私たちは眼を絶えず動かし続け、鮮明な視界を維持するために目を酷使し、負担をかけている。

「現代人の目に異変が起こっています。人類はかつて経験したことのないような近い距離を長時間見続けることによってピントを合わせる調節機能と、両眼視をよくするために、両眼をうちに向ける輻輳機能に異常が生じています」と、“目の博士”として知られる梶田眼科院長、梶田政義医師は話す。

日本人の老眼対策の遅れ

欧米の遠近両用レンズの普及率

エシロール社による遠近両用レンズの普及率調査では、フランスは70%、アメリカが53%、そして日本は44%という結果になった。

普及率には、環境、社会的文化的背景、眼鏡業界の取り組みなども関係しているが、老眼人口が世界No.1、デジタル社会の加速、“見る”ことへの具体的な不安、があるにも関わらず、日本は欧米と比較すると老眼対策である遠近両用レンズの普及が遅れをとっているのが現状だ。

なぜ日本の遠近両々レンズの普及率が低いのか。ニコン・エシロールの消費者調査によると、遠近両用レンズの存在は知っているが、使用したことがなく、また使用する必要性も感じていないという回答が半数近くにのぼっている。
※ニコン・エシロールによる消費者調査 n=556,対象:45歳以上, 日本在住のメガネ保有者(対象者の80%が50歳以上),調査期間 2023年6月30日~7月6日, 調査方法 インターネットリサーチ

日本とフランスの累進レンズ市場の違い

遠近両用レンズの普及率が非常に高いフランスと老眼大国日本の累進レンズ市場を比較した。

市場規模では、フランスが日本の2倍以上であるのに対し、45歳以上の人口は1/2以下だ。浸透率にも大きな差が見られる。この市場規模の開きには、累進レンズを装用した眼鏡の平均単価も関係している。

日本の平均単価は3万3千円ですがフランスでは倍以上の7万8千円だ。また、市場構成は日本は約7割がレンズとフレームがセット品を含めたお求めやすい価格のスタンダードにたいし、フランスでは4割程度。

最も大きなギャップがあるのがプレミアムプライスで、フランスは全体の約4割を占めますが、日本では僅か0.5割にも満たない。

このような数字を見ても、明らかに日本は老眼対策後進国であることがわかる。

医学や科学技術の進歩により、正しい老眼環境と快適な生活を手に入れることができる時代であるのに、その機会を逃してしまっているのではないか。

関連情報
https://www.varilux.jp/

構成/清水眞希

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