DIME MAGAZINE
ファーウェイが中国で発売したスマートフォン『HUAWEI Mate 60』シリーズが注目を集めている。ご存じのように同社は、米国の制裁を受けてAndroidエコシステムやGoogleサービスが利用できないだけでなく、半導体の供給も制限されるなど厳しい状況に置かれている。そこで、独自OS「Harmony OS」を開発して、自社でエコシステムを構築。さらに今回、実現不可能と言われた微細半導体を用いた5Gチップセット搭載の『HUAWEI Mate 60』」シリーズで、復活ののろしをあげたと見られている。ただし同社では搭載するチップセットについて、5G対応も含めて未だ詳細を明らかにしていない。
旗艦店の店頭に展示されていた、注目モデル『HUAWEI Mate 60』シリーズ
スマートルームやスマートEVも展示された直営旗艦店
筆者はファーウェイジャパンが実施した、日本メディア向けの取材ツアーに参加。案内された深圳の直営旗艦店で、実際に展示されていた『HUAWEI Mate 60』シリーズに触れた。日本ではしばらくスマートフォンを発売していないファーウェイだが、中国では折りたたみを含む多数のラインナップが展開されていて、中でも『HUAWEI Mate 60』シリーズは店頭の在庫が確保できず、予約しないと購入できないほどの人気を集めているとのことだった。注目を集めるSoCのほか衛星通話にも対応。上位モデルは5000万画素のメインカメラに1200万画素の超広角カメラ、4800万画素の望遠カメラを搭載する。
店頭のディスプレイでも『HUAWEI Mate 60』シリーズが大きくアピールされていた
旗艦店ではスマートフォンをはじめ、日本でもおなじみのスマートウォッチ、タブレット、ヘッドフォンやスピーカーといったデバイスに加えて、ファーウェイが車載システムを提供するスマートカーや、大画面テレビ、スマートホームの展示も行われていた。
深圳中心部に位置するファーウェイの直営旗艦店。3階建てで1階は約692平方メートル、2階は約591平方メートルの広さがある。
屋外には24時間購入可能なアクセサリー類の自動販売機も設置されている。
1階ではスマートフォンなどの主力製品を展示。
2階は主にサポートコーナーとなっていて、修理等も受け付けている。
3階には自由に休憩できるテラスがあり、外階段から直接アクセス可能。
階段式のイベントコーナーもあり、様々な催しが開催されている。この日はスマートカーの発表会があり、多くの人が設置された大型ビジョンに注目していた。
本格的なスマートホームのショールームもあり、様々な家電の操作を体験できる。
スマートテレビ『HUAWEI Vision』シリーズは、薄型、大画面で幅広いラインナップが揃う。
『AITO』はファーウェイが中国の自動車メーカー、セレス・グループと起ち上げた、スマートEVのブランド。SUVタイプの最新モデルが展示されていた。
スマート運転システム「HUAWEI ADS2.0」を搭載する。
ディスプレイで様々なコンテンツが楽しめるほか、シートはマッサージ機能も備わっている。
キーレスはもちろん、あらゆるシステムがスマートフォンからコントロールできる可能。
ファーウェイの縦折りスマートフォン。前面にはカメラとほぼ同じ大きさにデザインされた、丸型のサブディスプレイを備える。カラバリも豊富だ
日本では未発売の「HUAWEI WATCH 4」シリーズも展示されていた。グローバルでは「HUAWEI WATCH GT4」シリーズも発表されていて、日本上陸が待ち遠しい
搭載されているチップセットについて、詳細な仕様が明らかにされていない『HUAWEI Mate 60』シリーズ。衛星通話対応や高性能3眼カメラに加えて、待望の5Gモデルということで大きな注目を集めている。
取材・文／太田百合子
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