スマートフォンを使うための回線契約を一度行うと、後から別の通信事業会社が気になったとしても、乗り換えるのはなかなか面倒だと感じることはないでしょうか。通信回線の乗り換えは、もともと契約している会社での解約、新しい会社での新規契約が必要なのに加え、〝○○サービスが使えなくなる〟といった問題もあるため、よくわからずに、同じ会社での契約を続けているという人も多いはずです。
しかし近年は、各キャリアの料金プランで解約金が撤廃されているほか、契約元の通信キャリアで、解約手続きが不要となる「MNPワンストップ化」も始まっており、多くの人が通信回線を乗り換えやすい環境が整い始めています。
そこで本記事では、通信会社を乗り換える際に、事前に確認するべきポイントについて紹介していきます。
目次
スマホ回線を乗り換える前にチェックするべきポイント①引き継げるサービスの確認
通信回線を他社に乗り換える際に、まずチェックしておきたいのが、「どのサービスを引き継げるのか」です。
MNPを使用すれば、電話番号を変更しなくても通信会社を乗り換えることができますが、そのほかのキャリア、MVNO各社が提供しているサービス(キャリア決済や通話かけ放題オプションなど)の多くは引き継ぐことができず、契約先で新たに申し込みが必要となる場合があります。
例外として、携帯4社が提供するキャリアメールサービスは、月額料金をもともと契約していた通信会社に支払うことで、サービスの利用を継続することができます。
また、例えばauの「使い放題 MAX」に付帯して、AmazonプライムやYouTube Premiumのような他社サービスに加入し、通信料金と合算して月額料金を支払っている場合は、一度契約を止め、再度支払先を設定し直した状態で契約するといった作業が必要になります。
一方、LINEのようなSNSアプリや、Gmailのようなサービスは、回線と関係なくアカウントを所持している状態なので、契約する通信会社が変わっても、引き続きサービスを利用することができます。ただし、使用するスマートフォン自体が変わる場合は、データの引き継ぎ作業が必要となります。
そのほか、もともと契約していた通信事業会社で貯めたポイントが失効したり、契約年数に応じてもらえていた特典がなくなることがあるので、こちらも合わせて確認しておきましょう。
スマホ回線を乗り換える前にチェックするべきポイント②使用するスマホの確認
特に「格安SIM」と呼ばれるMVNO会社や、通信キャリアから提供されている「オンライン専用ブランド(料金プラン)」の回線を契約する場合に多いのが、現在使用しているスマートフォンをそのまま使ったり、いわゆる〝SIMフリースマートフォン〟を購入して使う状況です。
この場合、新しく契約する通信キャリア、MVNO各社で、使いたいスマートフォンが正常に動作するのかを、事前にチェックしておく必要があります。通信キャリアやMVNO各社は、HPに「動作確認端末」を記載しているので、そちらをご確認ください。
特に注意が必要なケースとして挙げられるのが、もともと契約していた通信事業会社と、新しく契約する通信事業会社の両方から、同じスマートフォンが発売されている場合です。具体的にいうと、「ドコモ版のXperiaが、au回線だと通信できない」ということもあり得るので、スマートフォンの機種名だけでなく、販路まで確認しておくとよいでしょう。
スマホ回線を乗り換える前にチェックするべきポイント③タイミングは月末が吉?
通信事業会社を乗り換えるタイミングは、基本的に月末がおすすめです。
というのも、通信サービスの新規契約時は、ほとんどの場合で、契約した日付からの日割り計算として、初月の請求が決まりますが、解約する通信事業会社のほうは、日割り計算ではなく、満額の請求となる場合が多くあります。
そのため、解約前の通信事業会社で、月末までサービスをフル活用し、月が替わる前に新しい通信事業会社へと乗り換えるのがおすすめ。ただし、ひと月に使用できるデータ通信量が少ない料金プランから、データ使い放題など、多くのデータ通信量が使える料金プランへと変更する場合は、任意のタイミングで乗り換えてもよいでしょう。
また、乗り換え先の通信事業会社が、他社からの乗り換え時に適用できるキャンペーンを開催している場合など、お得に乗り換えられるタイミングもあるので、事前に「現在契約している通信事業会社の料金プラン」と、「新しく契約する通信事業会社の料金プラン、キャンペーン」をチェックしておきましょう。
【参照】UQ mobile/携帯の乗り換え方法を解説!乗り換えのタイミングや手順、注意点まで
【参照】ahamo/スマホ乗り換え手順をあなたの状況に応じて解説!費用と注意点も紹介
※データは2023年8月中旬時点での編集部調べ。
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文/F.さとう