【切る】段ボールの開梱とハサミの併用タイプが人気
切るカテゴリーのトレンドは、段ボール箱を手軽に開梱する機能を搭載した商品だ。コロナ禍の3年間で国内外の様々なメーカーから関連文具が相次いで登場した。商品ラインアップを俯瞰すると、段ボールを切ることに特化した専門型と、段ボール以外のものも切れる併用型に二分できる。数量は五分五分だが、この数年は専門型が注目を集めた印象だった。
しかし今年は、大手であるスコッチとコクヨが揃って、ハサミにも開梱カッターにもなる2WAYハサミを発売したことで併用型が優勢に。段ボール箱の開梱需要だけでなく、ハサミの買い替え需要も取り込むべく攻勢をかけている。
スコッチ『梱包開封シザーズベタつき防止加工 7インチ』1914円
手にフィットし、痛くなりにくいハンドルとシャープな切れ味が使いやすいハサミ機能と、開梱用カッター機能を搭載。刃はべたつき防止加工が施されており、ガムテープを切ってもベタつきにくく、使用後のメンテが簡単なのもいい。
〈 ココが〝沼〟POINT 〉ハサミとカッターをワンタッチで切り替え
通常のハサミとしての使用以外に、ワンタッチで開梱用カッターに変身する1本2役。開梱用カッター時は機構がロックされるうえに、荷物を傷つけにくい安全設計がうれしい。
コクヨ『2Wayハサミ〈ハコアケ〉(チタン・グルーレス刃)』1430円
刃の内側の接する部分を最小限に抑えた3Dグルーレス構造を採用。ハサミモード時はテープを切ってもべたつきにくく快適。左右対称ハンドルも使いやすい。スイッチをスライドさせると開梱カッターに変形し、段ボールを簡単に切れる。
〈 ココが〝沼〟POINT 〉普段は高機能ハサミ、時には開梱カッターに
サイドのスイッチをスライドすると、上下がずれて刃が露出しカッターモードに変形。刃先を当てて引くだけで、段ボールが開梱できる。刃は約3mmと必要最小限。安全性にもこだわりあり。
SAEGAK『Catnail』3900円
日々大量の段ボールを開梱する衣類工場から生まれた、段ボール開梱・廃棄専用のカッター。安全に素早く段ボールを切る機能が搭載されており、特に角の部分を安全に切ることにこだわって作られている。手に触れない部分から刃が出る安全構造。
〈 ココが〝沼〟POINT 〉マウスのように扱える段ボール専用カッター
マウス型のフォルムの底に刃が収納されており、上部のボタンを押すと刃が出る構造。なるべく刃が大きく露出しないよう工夫されている。底は逆V字形で角に安定して沿わせて切れるのも便利だ。