発売から1か月弱で累計販売台数1万台を突破、販売台数計画比の約15倍を記録!
今年9月に発売され、瞬く間に多くのユーザーがその魅力を実感している話題のシェーバー、パナソニック『ラムダッシュ パームイン』。
持ち手のない画期的なデザインがなでるように剃る新感覚シェービングを実現。パナソニックが誇る「ラムダッシュ」シリーズの5枚刃テクノロジーを手のひらサイズに収めた、今年を代表する新世代ギアだ。
発売から1か月弱で累計販売台数1万台を突破し、販売台数計画比の約15倍を記録(9/25時点)するなど、はやくも幅広い世代に支持されている。
どんなインテリアにも合うデザインで常にそばに置いておきたい存在の『ラムダッシュ パームイン』。シェーバーの概念を変えるその発想は、どこからきたのか?今回、開発に携わったパナソニックの4人の担当者を直撃した。
まず気になるのは、今までにない「デザイン」だ。その着想について担当者は次のように語る。
「きっかけは2020年のデザイン先行提案が出発点です。コロナ禍によるライフスタイルの変化、セルフケアユーザーの増加、男性の美容意識向上、環境への配慮の高まりなど、社会の価値観が変わる中で、シェーバーの剃り性能だけでなく、より豊かな体験を提供し、感性価値にも焦点を当てる必要性があると考えていました」(デザイン・別所 潮氏)
デザイン・別所潮氏
「そこで抜本的に構造から見直し、シェービング動作のキー部品であるリニアモーターと5枚刃を踏襲しながら、その他の要素を引き算することにしたんです」(商品企画・北村友資氏)
商品企画・北村友資氏
「コンパクトに凝縮しながらも、性能は妥協せず、手首や指先で自由に直感的に感じながら剃れるスタイルを提案しました。これにより憂鬱な髭剃りの時間を、肌と対話するかのような豊かな時間に変化できるのでは?と思ったんです」(デザイン・別所 潮氏)
「もちろん、従来の骨格のシェーバーの方が剃りやすいのではないか、という反対意見もありましたが、プロトタイプ試用にて剃りやすさがまったく劣らないことを検証することができました」(商品企画・北村友資氏)
より豊かな体験と時間を提供したい、その想いで突き進んだという。
ただ、思い描いた理想のカタチの実現には大きな苦労も。
商品設計・村木健一氏
「当社の高性能モデル(5枚刃)と同等の剃り性能を確保しつつ、その上持ちやすくて操作しやすいサイズ・フォルムを両立する点はかなり苦労しました」
「当社が長年改良を重ね、小型化を進めたリニアモーターの技術と基板を分割して配置するなど、限られたスペースを最大限に活用する効率化設計により、ようやく実現できたんです。また、本体全体が持ち手となるため、マグネット式キャップで本体表面の凹凸形状をなくす点にも配慮しました」(商品設計・村木健一氏)
こうして実現したシェーバーの概念を覆すような新しいカタチ。
ただ、カタチだけではない。上位モデルの特長のひとつ、大理石のような見た目・質感、そして手触りにもかつてないこだわりがある。
「旧来のシェーバーの提供価値が髭を『如何に深く早く優しく剃るか』に偏重していた中で、髭剃りの時間を、使うたびに心地よく豊かな時間に変えたいと考え、感性価値を高めることに注力しました」
「そこで、機械的で人工的な印象のシェーバーを、どこに置いても様になる自然の石のような佇まいと触感に近づくよう努力しました。さまざまな場所に自然に佇み、普段使わないパートナーにも心地よい空間を感じていただきたい、そう考えたんです」(デザイン・別所 潮氏)
人工的からの脱却。さらにそこには、もうひとつのヒミツがあった。
デザインだけじゃない!唯一無二の模様のヒミツ
『ラムダッシュ パームイン』は持ち手排除のデザインが秀逸で、どうしてもその点が目立ってしまう。
しかし、推しポイントは他にもある。商品企画・北村友資氏が明かしてくれた。
「従来の持ち手部をなくしたことで構成部品数や体積を約30%削減し、プラスチック使用量の削減につながっています。また、天然の海洋ミネラル由来のNAGORI®という素材を使用した部品を採用しており、環境に配慮したモノづくりにも注力しました」
「NAGORI®素材の特有な性質により、石のようなマーブル模様や、まるで自然の中にある石のようなひんやりとした触感が実現できたんです。そして、石目調のマーブル模様は一つとして同じものはなく、購入いただいた方だけの唯一無二の模様となっています」
「刃面をシームレスに隠すマグネットキャップを装着した置き姿は、心地よい洗面空間を作り出します。コンパクトかつ、優しく商品を包み込むキャリングケース&USB充電方式により、常に傍に寄り添う相棒のように、いつでもどこでも心地よいシェービングを提供できると自負しております」
発売からわずか1か月。マーケティング・山本健司氏の元には、実際に『ラムダッシュ パームイン』を手にしたユーザーからのリアルな声が寄せられているという。
・「こんなに小さいシェーバーは初めて見ました!しかもすごい剃れる!」
・「こんなシェーバーを待ってました!出張が旅行が多いので使い倒します!」
・「今まで何のために持ち手があったんだろうって思いました(笑)」
・「主人へのプレゼント候補にします!」
マーケティング・山本健司氏
山本氏曰く、「日本のユーザーのみならず、インバウンド客にも好評」だという。まさに「世界に知らしめた日本の新世代シェーバー」と言っても過言ではないだろう。
果たして未来のシェーバーは、このデザインがスタンダードになるのだろうか?
「当社としても挑戦であった『ラムダッシュ パームイン』ですが、このデザインがスタンダードになっていくにはまだ道半ばかと思います。ですが、そのような未来が実現したらすごく嬉しいですね」
「剃り性能軸だけでなく、新たな価値を創造するシェービング提案をこれからも続けて参りますのでご期待ください!」(担当者一同)
関連情報:ラムダッシュ パームイン公式URL
https://panasonic.jp/shaver/products/lamdash_palm.html
取材・文/太田ポーシャ