旅先の英会話で意外と困る、レストランでの店員との会話シーン。簡単な文法はわかっているのに、食材の名前がわからないことから言いたいことが言えず、もどかしさを感じたことがある方も少なくないのではないだろう。身近な野菜「ほうれんそう」も、意外と英語で言い表すのが難しい単語の一つだ。
そこで本記事では、野菜の「ほうれんそう」の英語表現や、ビジネスで使う「報連相」の英語表現を解説する。最後に紹介する「ほうれんそう」に関連する野菜の英語表現も、ぜひ参考にしてほしい。
「ほうれんそう」を英語で言うと?
まずは、野菜の一種である「ほうれんそう」とビジネス用語の「報連相」について、それぞれ英語で何と表現するのかを見ていこう。
spinach
ほうれんそうは英語で“spinach”と表す。発音は「スピニッチ」に近い。
ほうれんそうは「葉の集合体」であることから、数えられない「不可算名詞」に該当する。ほうれんそうを数える場合は、1束は「a bunch of spinach」、2束は「two bunches of spinach」のように、束ごとに数えることが多い。
【例文】
“He overcame his dislike of spinach.”
(彼は苦手だったほうれんそうを克服した)
“It looks like we’ll be able to harvest a lot of spinach from my grandfather’s field this year.”
(今年は祖父の畑でほうれんそうがたくさん収穫できそうだ)
“Today’s school lunch is all about spinach.”
(今日の給食はほうれんそうを使ったメニューばかりだ)
ビジネスで使う「報連相」の英語表現
野菜の「ほうれんそう」と同じ発音でありながら別の意味を持つ、ビジネス用語「報連相」。これは「報告・連絡・相談」の頭文字を用いて省略した言葉で、日本語特有の表現として使われている。英語での省略表現はないが、それぞれのことを“report”(報告) “contact”(連絡) “consult”(相談)と表す。
【例文】
“The manager was waiting for reports from his subordinates.”
(課長は部下からの報告を待っていた)
“Contacting a client before meeting with them is a normal behavior for a salesperson.”
(クライアントと会う前の連絡は、営業マンとして当たり前の行動だ)
“She was being consulted by a junior about work.”
(彼女は仕事のことで後輩から相談を受けていた)
「ほうれんそう」に関連する野菜の英語表現
次に「ほうれんそう」に似ている野菜の英語表現を紹介する。言い回しの幅を広げるのに、ぜひ役立ててほしい。
1. japanese mustard spinach
野菜の「小松菜」を意味する英語表現。“komatsuna”で通じる場合もある。
【例文】
“Japanese mustard spinach is apparently a rare vegetable in Europe and America.”
(小松菜は欧米では珍しい野菜らしい)
“Japanese mustard spinach is one of the leafy vegetables.”
(小松菜は葉物野菜の一つだ)
2. chinese cabbage
白菜を指す英単語で、直訳は「中国のキャベツ」。ちなみに中国語の「白菜」は葉野菜を意味する表現で、白菜のほか、チンゲンサイやキャベツなどの葉野菜を指す。
【例文】
“The Chinese cabbage I harvested this year was all very fresh.”
(今年収穫した白菜は、とてもみずみずしいものばかりだった)
“The Happo cabbage made with the Chinese cabbage he grew was very delicious.”
(彼が育てた白菜を使った八宝菜はとても美味しかった)
3. bok choy
葉物野菜である「青梗菜(チンゲンサイ)」を表す英語で、中国語が由来の言葉だ。
【例文】
“This bok choy was grown by my uncle.”
(このチンゲンサイは叔父が育ててくれたものだ)
“I want to expand my repertoire of dishes using bok choy.”
(チンゲンサイを使った料理のレパートリーを増やしたい)
4. jew’s mallow
野菜の「モロヘイヤ」を意味する英語表現。アラビア語で「王様の食べる野菜」を指す、「モロヘイヤ」が派生した言葉だ。モロヘイヤのスープを飲んで、エジプトの王様の難病が完治したことに由来するといわれている。
【例文】
“The jew’s mallow is a healthy vegetable.”
(モロヘイヤは健康に良い野菜だ)
“My grandmother started raising jew’s mallow.”
(祖母がモロヘイヤを育て始めた)
文/編集部