東京・神奈川・埼玉・千葉からなる首都圏における「新築戸建」の平均価格は現在いくらで、前月比でどれくらい上下しているのだろうか?
不動産情報サービスのアットホームはこのほど、2023年8月の首都圏における「新築戸建」の価格動向を発表した。
本調査は、アットホームの不動産情報ネットワークで、消費者向けに登録・公開された新築戸建の価格動向について、アットホームラボに調査・分析を委託したものだ。
首都圏8エリアの平均価格(前年同月比・指数の推移)
首都圏全体の平均価格の前月比は2カ月ぶりに下落した。エリア別では半数の4エリアが下落となったが、中でも東京23区は4カ月連続の下落となっている。
前同月比は、再び全エリアそろっての前同月超えとなったものの上昇幅は縮小傾向にあり、特に東京都(23区/都下)は7カ月連続、神奈川県他は10カ月連続で縮小している。
なお、2017年1月以降最高額更新エリアは、2023年2月以来6カ月ぶりにゼロとなった。
東京都(23区/都下)
23区の平均価格は6,775万円で前月比-0.7%と4カ月連続で下落した。一方、前同月比は+1.1%と上昇したが、これは5,000万円台以下の物件の占める割合が合計で前同月より-1.6ポイントと減少したことが要因。
なお、上昇幅は7カ月連続で縮小し、1億円以上の割合は前同月より-0.1ポイントと減少した。
都下の平均価格は4,779万円で前月比+0.2%と上昇した。また、前同月比は+1.3%と上昇しているが、これは平均価格を超える5,000万円台以上の物件の占める割合が合計で前同月より+4.9ポイントと増加したことが要因となっている。一方、上昇幅は23区と同様に7カ月連続の縮小となった。
神奈川県(横浜市・川崎市/他)
横浜市・川崎市の平均価格は5,313万円で前月比-0.6%と3カ月ぶりに下落した。一方、前同月比は+3.9%と上昇しているが、これは3,000万円台以下の物件の占める割合が合計で前同月より-1.3ポイントと減少し、6,000万円以上の割合が+5.6ポイントと増加したことが要因となっている。
神奈川県他の平均価格は3,979万円で前月比+0.1%と4カ月ぶりに上昇した。また、前同月比は+0.9%と上昇し前同月超えは34カ月連続となったが、上昇幅は10カ月連続で縮小している。
埼玉県(さいたま市/他)
さいたま市の平均価格は4,395万円で前月比+0.1%と3カ月ぶりに上昇した。また、前同月比は+0.8%と上昇しているが、これは平均価格を超える5,000万円台以上の物件の占める割合が合計で前同月より+2.5ポイントと増加したことが要因となっている。
埼玉県他の平均価格は3,677万円で前月比は+0.4%と3カ月ぶりに上昇した。また、前同月比は+2.9%と上昇し、前同月超えは40カ月連続となっている。
千葉県(西部/他)
西部の平均価格は4,194万円で前月比-0.7%と下落した。一方、前同月比は+2.0%と上昇しているが、これは2,000万円台以下の物件の占める割合が合計で前同月より-1.3ポイントと減少し、5,000万円台以上の割合が合計で+4.3ポイントと増加したことが要因となっている。
千葉県他の平均価格は3,245万円で前月比-0.1%と3カ月連続で下落した。一方、前同月比は+3.3%と上昇し、前同月超えは22カ月連続となっている。
<調査概要>
不動産情報サービスのアットホーム株式会社の不動産情報ネットワークで消費者向けに登録・公開された新築戸建の価格動向について、アットホームラボ株式会社に調査・分析を委託し、アットホームが公表するもの。
◆対象エリア
東京都(23区/都下)、神奈川県(横浜市・川崎市/他)、埼玉県(さいたま市/他)、千葉県(西部※/他)※千葉県西部:柏市、松戸市、流山市、我孫子市、市川市、浦安市、習志野市、船橋市
◆対象データ
不動産情報サイトアットホームで消費者向けに登録・公開された新築戸建(所有権のみ・重複物件はユニーク化)
◆定義
本調査では、上記対象データの「1戸あたりの登録価格(売り希望価格)」を「価格」と表記している。
出典元:アットホーム調べ
構成/こじへい