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総出力1012PSの次世代V8エンジンを搭載!F1の技術が余すことなく注ぎ込まれたアストンマーティンのスーパーカー「Valhalla」

2023.10.04

ドライビング・ダイナミクス

Valhallaは、真にドライバーにフォーカスしたミッドエンジン・スーパーカーであり、車両ダイナミクスグループはAMPT社と緊密に連携し、これまでにないドライバーと車との一体感をもたらすダイナミクスを実現するべく、全力で取り組んでいる。

F1デザインは、シミュレーションツールを大いに活用しており、シミュレーターで費やす全ての瞬間が進歩につながるような手法をValhallaに導入している。実際、ダイナミックな特徴と車両セットアップの90%はシミュレーターで完成しており、実際の道路やトラックでは最終的な開発が仕上げられている。

AMF1ドライバーからの貴重なインプットがValhallaのキャリブレーションに新たな熱量をもたらす。ランス・ストロール選手やフェルナンド・アロンソ選手のようなエリートレベルのドライバーのスキルと知識によって、自動車の性能を極限にまで高められ、車両のダイナミクスを次のレベルに引き上げることができる。

Valhallaのコックピットエルゴノミクスは、F1から直接ヒントを得ており、ドライビングポジションは、AMPT社のサポートにより最適化され、レーシングカーレベルのコントロール性を実現し、ドライビングの楽しさを最大限に引き出している。

電子モジュールを収納している二重フロアによってドライバーのかかとの位置が高くなっており、また独自のカーボンファイバーバケットシートは、ロードカーの快適さを保ちつつも、AMR23レーシングカーに近いシートポジションを実現するため、大きくリクライニングすることができる。これによってルーフラインを低く保ち、ドライバーと車の真の一体感が生まれる。

エアロダイナミクス

AMPT社とアストンマーティンのエアロダイナミクスの専門家がロードカーとF1において各々培ってきた専門知識を結集することによって、ラグジュアリーと性能を完璧に融合した、非常に魅力的なロードカーを作り出す機会がブランドにもたらされた。ダウンフォースの大部分が生み出されるAMR23のアンダーボディとValhallaのアンダーボディは、いかに多くのF1技術がこの新しいスーパーカーに投入されているかが分かる。

Valhallaでのエアロダイナミクスアプローチは、F1と同じ方法、すなわちボディ形状のあらゆる要素を用いてダウンフォースを生み出し、空気抵抗を最小化することから始まる。しかし、Valhallaは、F1の規則に縛られてはいないため、自動車のフロントとリアにアクティブエアロダイナミックシステムを搭載することができる。

これにより、時速240kmで600kg以上のダウンフォースが生まれる。このおかげで、Valhallaは常にフロントとリアのダウンフォースを調整し、グリップ、バランス、整合性を最大化したり、路面状況や選択したドライビングモードに応じて空気抵抗を最小化することができる。それゆえドライバーは、シャシーからタイヤに至るまで、Valhallaのパフォーマンスを最大限に引き出すことができるのである。

AMR23レーシングカーと同様に、Valhallaは、フロントおよびリアにマルチエレメントウイングを採用しているが、フロントウイングは大部分が見えないようになっている。

このフロントウイングは、空気抵抗を減らすため、フラットにDRSポジションとすることも可能であると同時に、角度をつけてフロントタイヤのすぐ前で大きなダウンフォースを発生させることもできる。フロントスプリッターの後ろの底面にはくぼみがあり、これがダウンフォースを生み出す低圧帯となる。この機能も、完全な車両アクティブコントロールアルゴリズムの一部としてコントロール可能となっている。

一方マルチエレメントリアウイングは、フラットに配置され、車の美しいラインを描くとともに、最小限の空気抵抗で基本的なレベルのダウンフォースを実現。しかし、トラックモードでは、ウイングがエアフローに高く上がり、最大限に効果を発揮する。そして、車がウイングの角度をアクティブに制御し、最大限のダウンフォースとDRSの間で常にバランスを取って、パフォーマンスを最大化する。

さらにF1のボルテックスジェネレーターとエアロ機能から着想を得て、ミニディフューザーとして機能する小型溝付ルーバーをリアタイヤの前方に配置したことで、空気流を自動車の下から上方へ排出し、ダウンフォースを高めることが可能になった。ルーフに搭載されたシュノーケルは、F1と同様にエンジンインテイクに空気を送り込むだけでなく、ターボインタークーラーの冷却ダクトにも給気し、エンジンのホットVターボ構造を冷却する。

AMPT社と共同のF1における数値流体力学(CFD)と風洞試験の膨大な知識は、ロードカーのエンジニアに大きな恩恵をもたらした。AMR23レーシングカーの開発に使用されたものと同じエアロダイナミックツーリング技術が、Valhallaのエアロダイナミクスの開発にも使用されている。

Valhallaのエンジニアリングチームは、AMPT社と直接協力し、モデルセットアップに関する学習を含め、AMF1チームと同じCFDソフトウェアを活用した。F1の場合と同様に、Valhallaは、最低地上高感度、ロール・ピッチ・ヨーの影響、ステアリングなど、同じプロセスを研究し、スケールモデルとムービングベルト風洞を使用して車両を開発した。

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