調査結果まとめ〜アイディア発想には「余白時間」の取得を推奨
医療法人社団赤坂パークビル脳神経外科理事長 脳神経外科医 菅原道仁 先生
近年の脳研究でも話題にもなっていますが、人間は寝ている時や「ぼーっと」している時に脳が働いていないのではなく、実は、「ぼーっと」している時や睡眠時こそ、脳が動いており、情報の整理整頓をしているということがわかってきました。
その脳活動は、今まで見聞きしてきたことなどの情報を統合し記憶の整理をしてくれるので、それによって新しいアイディアが生まれたり、考えがまとまったりといったことにつながっていくのです。
では、いつ「ぼーっと」するのか。わたしは、「お風呂の時間」を有効活用することをおすすめします。「お風呂の時間」は、感覚が充分に刺激されます。石鹸やシャンプーの匂い、シャワーの音や、お湯が流れる心地よい音、炭酸泉のパチパチという音もいいリズムですよね。
お湯の温度は38度から40度くらいのぬるめのほうが、副交感神経が優位になるため、リラックスできますし、副交感神経が優位な状態ほど「ぼーっと」することもできるでしょう。
新しいアイディアというのは、あくせくした時間ではなく、「ぼーっと」している時間にこそ湧いてくるものです。極力リラックスできる「お風呂の時間」を使い、毎日の生活に「余白時間」をつくることを意識してほしいと思います。
調査概要
調査主体/花王
調査方法/web定量調査
調査期間/2023年8月25日~27日
調査地域/日本全国
調査対象/18〜59歳の男女
対象人数/332人
構成/清水眞希