サイエンスアーツは、同社が展開するライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom」における周辺機器の新しいラインアップとして、ワイヤレスヘッドセット「Buddycom Fit」をイヤホン型ウェアラブル端末を手がけるメーカーと共同開発。今冬より販売を開始すると発表した。
開発の背景
同社ではデスクレスワーカーの声を聞きながら、様々な周辺機器の開発・改良を行っている。そうした中で、接客サービスを主軸とするデスクレスワーカーから、「ワイヤレスでスタイリッシュなヘッドセットを使いたい」という要望が寄せられたという。
百貨店やアパレル、ディーラー等、従業員の見た目や来店者への印象が重視される現場において、無骨な周辺機器の存在感や有線マイクの装着感は課題となってしまう。
そういった現場に従事するデスクレスワーカーに、スタイリッシュでより快適にBuddycomを活用したもらうために新製品の企画を重ね、「Buddycom Fit」の開発に至ったという。
Buddycom Fitの特徴
軽い・落ちない・痛くない
まるで着けていることを忘れてしまうような軽さと、長時間装着しても痛くなりにくい柔らかさにこだわり設計された。日本人の左右両耳にフィットする形状で、激しい動きをしてもずれないホールド感を実現。
同社では、立ったり屈んだりすることが多い介護や接客サービスの現場のデスクレスワーカーでも、ストレスフリーで使用できると説明している。
また、操作機能の特徴としてPTTボタンを耳に当たる部分ではなく、ブームマイク側にレイアウトしている。この結果、耳へ押し込むことによる不快感が解消され、軽快なクリック操作で発話が可能になった。
また通話時のボリューム操作や電話の応答をタッチセンサーに集約。多忙な業務中でも直感的でスピーディーな操作性を実現している。
人の声以外を除去するAIノイズキャンセリング機能
5億件以上の AI学習による高精度なノイズ・エコーキャンセリング技術を採用。通話時のノイズキャンセリングはもちろん、突発的なノイズ音も打ち消すことを可能にしている。
一般的なノイズキャンセリング技術搭載のイヤホンは装着者側のノイズに対して有効ですが、同社では通話相手側のノイズキャンセリングは十分ではなかったと判断。
本技術を搭載したBuddycom Fitであれば、発話の際に人間の声以外のあらゆるノイズ音を除去して相手に届けることが可能だという。
ワンタッチで接続できるマグネット式の充電口
充電ケーブルをBuddycom Fit本体に近づけるだけで簡単に接続され、充電が開始される。また、本体側の溝と充電ケーブル側の凸部が嵌まる構造にすることで、接触不良が起こりにくいという。
1回の充電で約10時間以上の連続再生が可能なため、現場での業務に利用しやすい。
Buddycom Fitの主な仕様
Bluetooth バージョン/Ver5.2
送信出力/Class1
対応プロファイル/A2DP、AVRCP、HSP、HFP
最大通信距離/約10m(妨害のない時)
登録機器数/最大7台
内蔵電池/リチウムイオン電池
連続再生時間/最大約10.5時間
連続通話時間/最大約4.5時間
充電時間/約1.5時間(本機電源OFF時)
防水性能/IPX4
Buddycomとは
デスクレスワーカーをつなげるライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom」は、インターネット通信網(4G、5G、Wi-Fi)を利用。スマートフォンやタブレットにアプリをインストールすることで、トランシーバーや無線機のように複数人と同時コミュニケーションを可能にするサービスだ。音声、テキストチャット、動画、位置情報(IoT)に加え、AIを利用したデジタルアシスタントでのコミュニケーションが可能。利用実績では、航空、鉄道、建設、福祉施設、流通など様々な業種でのコミュニケーション手段として利用されている。
関連情報
https://www.buddycom.net/ja/index.html
構成/清水眞希