近年、趣味の習い事や体験アクティビティに “いけばな” を選ぶ男性が増えているという。訪日外国人のいけばな教室への参加も少なくなく、ジェンダーレス・ボーダーレス社会のなかで「いけばなは日本女性の嗜み」という考えはなくなりつつある。
そこで今回は、改めて注目されているいけばなの魅力や、男性や海外の方からも人気を集めている華道界の現状を簡単にご紹介する。
華道家元池坊がプロデュースする話題の “イケメン” (花を「いけ」る「メン」ズの意)グループ「IKENOBOYS」のインタビューも掲載しているのでチェックしてみてほしい。
男性や訪日外国人も注目する伝統文化 “いけばな”
そもそもいけばなとは、「花」を「生ける」と書く。その名の通り草花や枝を花器にさすことや、その技術、出来上がった作品などがいけばなと呼ばれる。
一方華道とは、稽古や修行を重ねていけばなを極める教育のことを指す。ただ美しく花をいける技術を身に着けるだけでなく、礼儀作法や精神力を養うことを重んじる点は、柔道や剣道などに通じるものがある。
にも関わらず、古い時代の花嫁修業のイメージなどが邪魔をして、いけばなや華道はこれまでは女性の習い事として扱われることが多かったのだ。
しかし男性が化粧をするのが珍しいことではなくなった現代では違う。男性がいけばなを習うことに違和感はないし、メディアでの男性華道家の活躍も目立つ。
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「大人の趣味」として感性や集中力を磨くためいけばなの門を叩く男性が増えはじめ、近頃は男性も通いやすいように男性専門クラスを設ける華道教室などもあるという。