個性強めの人気アウトドアブランドオリジナルスパイス4選
殿堂入り3種はとっくに抑えていて、大手食品メーカーのスパイスもあらかた試したというスパイスガチ勢に次に狙っていただきたいのが、本題のアウトドアブランドのスパイスだ。
すでにアウトドアスパイス分野がレッドオーシャンになりつつあるためか、各ブランド共に色を出して個性を極めたものが多い。
口コミの意見が割れるようなこともあるかと思うが、そんなときは製品ラベルの原材料表示を1つの参考にしてみてもらいたい。原材料表示は使われている量が多いほど最初の方に記載しなければいけないルールになっているためだ。
スパイスの場合は食塩がトップに書かれているものがほとんどだが、次点で「フライドガーリック」と書かれているか「黒コショウ」と書かれているかで味の脳内シミュレーションが変わってくると思う。スパイスの購入に悩んだとき、どんな味なのか参考にできるのでぜひ覚えておいて欲しい。
(1)ロゴスの「LOGOS LAND BBQスパイス」
ロゴスは、キャンパーなら誰もが知るおしゃれアウトドアブランド。そんな人気ブランドが手がけるオリジナルスパイスは、「家族の笑顔」を大切にするロゴスらしい味になっている。
参考価格:980円(税込)
内容量:85g
主な原材料:食塩(国内製造)、粉糖、フライドガーリック、コーンパウダー、オニオン加工品、ガーリック、粉末醤油(小麦・大豆を含む)、パプリカ、昆布粉末、鰹節粉末、食用油脂(コーン油)など
もともと本品はクラウドファンディングで先行発売されたが、ニーズの高さを受け2021年に前倒しで通常販売されたという。
華美過ぎないネイチャーっぽいパッケージデザインもおしゃれで持ち運びたくなる。
本品の最大の特徴はなんといっても、スパイスには珍しい「てりやきBBQ風味」であるところだ。いわゆる “甘い系” で、小さな子供も含めたファミリーで食卓を囲うことを考えて開発されているという。
粉末を舐めてみても、辛みは感じない。なんとなく、ガーリックオニオン系のスナック菓子を思い出す味だった。
てりやき風味ということはチキンとの相性は良いはずと思い、まずは自家製鶏ハムにかけてみる。
簡単な調味料とレンチンだけでつくった簡易な鶏ハムだったのだが、スパイスの甘味が加わってなんだか手の込んだ料理のようになった。
マヨネーズとの相性も良い。マヨネーズをかけたサラミにロゴスのスパイスをふりかけてパンに乗せ、そのままトースターで焼いてオープンサンドにしてみた。すぐできるのに最高に美味しい。キャンプの朝ごはんにもおすすめしたい。
ただし、甘さが前に来るので「何にでも相性抜群!」というわけにはいかないかもしれない。個人的には厚切り肉や牛肉、内臓系よりも、鶏肉や豚コマくらい淡白な肉に組み合わせたい味だった。
スパイスといえどスパイシーさはほぼないので、辛いものが苦手な子供の分を取り分けて作る必要がないのは1番のメリットだろう。
(2)テンマクデザインの「和風旨味スパイス テンマク」
tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン)は、アウトドアショップWILD-1から展開されている。アウトドアの神髄である野営をテーマに、日本のキャンプスタイルに合った機能性とデザイン性のあるギアを多数提案している。
参考価格:999円(税込)
内容量:95g
主な原材料:食塩(国内製造)、フライドガーリック、コーンパウダー、黒コショウ、粉末醤油(小麦、大豆含む)植物油脂、赤唐辛子、パプリカ、カツオ調味料、昆布調味料、ガーリック、コリアンダーなど
「和風旨味スパイス テンマク」は、シンプルな料理にも合うように配慮され、開発されたアウトドアスパイスだ。ガーリックやパプリカなど一般的なスパイスの原材料以外に、醤油やかつお調味料、昆布調味料などが入っている。
香りは黒コショウや醤油が強いが、粉末を舐めてみるとなるほど和風だしの風味がある。後味が少しピリッとする程度でほどよい辛味だ。
野菜に合いそうだったのでもやし炒めに使ったところ、街中華などのお店で出てくる野菜炒めの味になった。
シンプルにサラダにかけても美味しい。辛すぎないので、野菜の味を引き立ててくれる。野菜や和食が好きならこのスパイスは重宝するだろう。
魚料理やスープなどにも合うと思う。
もちろん焼いた肉にも合う。
店頭にあったテンマクスパイスのフリーのレシピブックによると、おにぎりのふりかけ代わりに使ったり、ピクルスのソース作りもできるという。
万能調味料と呼ぶにふさわしい和風スパイスだった。