実際に作ってみよう!
↑麺を普通に鍋で、商品に記載された茹で時間(まぁ普通のは3分ね)茹でる。
↑茹でて水を切った麺の4分の1だけを丼に入れる。残りの4分の3の麺はザルに入れたまま取っておく。4分の1って量はアバウトで大丈夫。
↑袋麺に付いているスープが粉末だったらば、その粉末スープを丼の中の麺に全部かけてよく和え、麺に付着させるように溶かす。スープが液体の場合はまだ使わないで、とっておいてください。
※前に書いた『ウニうどん』の回でも説明したけど、粉末のスープは水には溶けないが、湿った麺にはなぜか溶ける。
↑麺を茹でた鍋をさっと水洗いして、そこに卵一個。そして水を150cc入れてよく混ぜる。卵と水が完全に一体化するまでよく混ぜる。
※ここで計量カップを持ってない人には「150ccの水ってどのくらいだ?」という問題が起きてくる。計量カップは百円ショップでも売ってるんで、それ買ってくれば早いんだけど、ちょっと便利なモノを見つけてしまいました!
↑これ、伊藤園の『おーいお茶』のボトルなんだけど、ラベルに100mlごとの印がついてるの。一応書いておくけど『ml』と『cc』は同じだからね。
※なので『おーいお茶』買ってきて呑むなり、他の容器に移すなりして空ボトルにしてから、この印の100mlと200mlのちょうど中間まで水を入れると150cc。それだと無駄な出費した気がしないでしょ。今後も超簡易計量カップとして使えるし。ま、本当に今後のこと考えたら、ちゃんとした計量カップ買っておいた方が便利だけど。
※先程『スープが粉末の場合は麺に和えて溶かす』と書きましたが、ちょっと高級な袋麺はスープが液体ですよね。液体のスープの場合はこの卵水にスープを履かして混ぜてください。
↑その卵と水を混ぜた液体を、麺とスープを和えてある丼に全部注ぎ入れる。
↑丼の中で麺に付着したスープを卵水に溶かし込むようによく混ぜる。
※ちょっとここで説明。茶碗蒸しは、卵の三倍の量の出汁を混ぜて加熱(普通は蒸す)するのが基本。卵のMサイズは50グラムなので、その三倍の150cc(=150グラム)の水と混ぜたワケですね。つまりこの丼の中に入っている卵水は50+150で200cc。
袋麺のラーメンのスープっていうのは、商品に表記された作り方だと、麺を500ccの湯で煮た後に混ぜるようになっている。で、この500ccの茹で水っていうのは、茹でると半分くらいが麺に吸われて(蒸発する部分もありますが) 、茹で上がった時には半分の250ccくらいになってるんですね。
ようするにラーメンのスープは250ccの液体に合わせて溶かした時にちょうどいい味つけになっている。そのスープを200ccの卵水に溶かしたワケで、ラーメンのスープよりは少々濃いけれど、茶碗蒸しにすると卵のマイルド感も相まって、酒のツマミとしてはちょうどいい塩梅の塩加減になるんですよ。
卵一個とラーメン一袋だけで味付けがバッチリになるところが、この料理のすごい所だと、開発したワタシは自画自賛しております。
↑4分の1の麺、卵水とスープが混ざった液体の入った丼にフワッとラップをかけて、電子レンジの出力500Wで3分加熱する。
↑卵水が固まりました~! ただこの固まり方は電子レンジのパワーとか丼の形とかで左右されるので、3分で固まらない時もある。そんな時は30秒くらい最加熱。それでもダメならまた30秒…という感じで様子を見ながら熱を入れていってください。
底にウドンが入った『小田巻き蒸し』という茶碗蒸しがありますが、その味付けと麺のダブルでラーメンテイストにした料理といってもいいかもしれない。で、麺を4分の1しか入れないのにはワケがあって、あんまり入れすぎると熱が通りにくくなって、上の方は卵が固まるけど、下の方が固まらない。なので4分の1程度にしてください。
じゃあ残った4分の3の麺はど~すんだ? というご意見もございましょう。こういたします。
↑取っておいた4分の3の麺は、できた茶碗蒸しの上に載っけちゃう。で、茶碗蒸しを崩しつつ、この上の麺とも和えて喰うワケだ!
で! 『サッポロ一番』の『しょうゆ味』にするとイイって最初に書いた理由をここで説明。『サッポロ一番』の『しょうゆ味』にはスープとは別にもうひとつ『特製スパイス』って小袋が入ってるんですよ。
これを麺の上に全部かけちゃう。すると『クラフトスパイスソーダ』がさらに味を引き立ててくれる! 本当は荒挽きのコショウを大量に書けるのが一番おいしいの、この料理。茶碗蒸しにコショウが合うとは思えないかもしれないけど、何しろ味が中華のラーメン味なんですよ。だからすごく合う。で、最初は荒挽きコショウを必ず最後にかけるようなレシピにしようと思ったんですが、せっかくこの『特製スパイス』が付いてるんで,それだけで完成するレシピにしました。
もちろん家に荒挽きのコショウがある人は必ず料理にかけていただきたい。ますます『クラフトスパイスソーダ』と最高なマッチングですよ。
わかりやすく写真を多くしたんで、手間がかかるように思うかもしれませんが、麺の茹で時間と電子レンジの加熱時間を加えても、ものの10分でできる。
それにしても『クラフトスパイスソーダ』の味わいはいいなぁ~。オレ、濃い酒が好きだから、本当いうと、この『クラフトスパイスソーダ』をソーダで割ってない、原液のリキュールがあるなら冷凍庫でキンキンに冷やしてストレートで呑みたい。
サッポロさん、販売してくれませんか、『クラフトスパイスリキュール』! すぐ買うから。
文/カーツさとう
コラムニスト。グルメ、旅、エアライン、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。独特の文体でファンも多い。