この酒に高速一瞬!カーツさとうのツマミ教室
第八発目「世界一簡単な茶碗蒸し」
『クラフトスパイスソーダが世界一簡単な茶碗蒸しを引き立てまくる!』
今回のお酒は、テレビでCM見て、
「これは呑みたい!」
と即座に思って次の日には買って呑んだヤツ! それがサッポロの『クラフトスパイスソーダ』だ!
↑『サッポロ クラフトスパイスソーダ』(500ml缶)。ウチの近所のスーパーで税込176円でした。
いわゆるホワイトスピリッツと呼ばれてる蒸留酒のソーダ割なんだけど、ジンと同じようにボタニカル(植物系)の香り漬けがしてある。
「じゃあジンのソーダ割じゃん」
と思う方もいらっしゃるでしょうが、ちょっと酒ウンチク書くと、ジンはその香り漬けに『ジェニパーベリー(西洋ネズ)』を使わないと『ジン』と名乗れないんですね。でも『クラフトスパイスソーダ』には『ジェニパーベリー』は使われてないのでジンではない。じゃ何が使われてるか調べたら、レモンピール・ジンジャー・コリアンダーシード・カルダモン・ローレル等。
ここらのボタニカルはジンでも使われてるんで、語弊をおそれず書けば『ジンっぽいんだけどジンではないお酒のソーダ割』ってことになる。でもこれがウマかった。オレが今まで呑んだ缶のお酒では人生ナンバーワンで好きな味といっても過言ではない!
ジェニパーベリーの効いたジンが『ヨーロッパの針葉林』のイメージだとすると、『クラフトスパイスソーダ』はカルダモンがけっこう効いてて、もっとオリエンタルな風合いを感じる。ここらについては、書けるもんなら念入りに書きたいんですが、料理のコラムなんで端折って書くと、この酒のうたい文句である、食事に合うのを超えて『食事を引き立てる』(!)っていうのはたしかにその通り! 特に香辛料とか香りがしっかりした料理を本当に引き立てる。
そんなことを考慮して、今回この『サッポロ クラフトスパイスソーダ』に合わせるというか、今回に関しては、“『サッポロ クラフトスパイスソーダ』に引き立ててもらう料理”は、『インスタントラーメン茶碗蒸し』!
茶碗蒸しっていうと、なんか作るの面倒臭いイメージあるかもしれませんが、本当にビックリするくらい簡単に作れます。なにしろ材料は以下です!
インスタントラーメンは袋麺で、スープが別添えのモノならばなんでも良し! ようするに麺にスープを付着させた日清のチキンラーメンみたいなタイプだとダメということっす。今回はわかりやすく関東のベストセラー『サッポロ一番』の『しょうゆ味』で作ってみましたが、どんなブランドのどんな味でもOK。塩でも味噌でもトンコツでもいい。
あ! カレーとか最近はエスニック系のラーメンもあるじゃないですか。ああいうので作ると,もっと『クラフトスパイスソーダ』には合う……じゃなかった引き立ててもらえる。
ただ、今この原稿書いてて気付いたけど、『サッポロ一番』と、『クラフトスパイスソーダ』を作ってるビールの『サッポロ』って,名前的に親和性があったなァ。『サッポロ一番』の『サンヨー食品』とビールの『サッポロ』とは、企業的にはなんの関係もないみたいだけど。
あと『サッポロ一番』の『しょうゆ味』にすると、実は最後にさらなる『クラフトスパイスソーダ』との料理的親和性が出てくるんですが、それは最後に説明します!
あと調理器具として、今回は鍋、ザル、そして電子レンジ、丼(耐熱性)が必要でございます。
さ、いつも以上に前書きが長くなりましたが、ここから写真中心にどんどん作り方を説明していきます。