2023年8月末より、グーグルは日本語で使える検索機能の新機能として、生成AIを活用した「Search Generative Experience(以下SGE)」の日本語版をテスト公開。アメリカに次ぎ、2番目のテスト公開となっており、PC向けブラウザ「Chrome」や、スマートフォン向けの「Google アプリ」で利用できます。
本記事では、そんなSGEの特徴や、執筆時点(2023年9月中旬)でどんな機能が利用できるのかについて紹介していきます。
グーグルの生成AIサービス「SGE」の特徴は?
そもそも生成AIとは、AIを活用してテキストや画像、音楽、動画といった新しいコンテンツを作成することを指します。AIで作成したイラストなどは、近年よく話題に上がるため、一度は目にしたことがあるという人も多いでしょう。
そのため、生成AIといえば、エンタメコンテンツの新しい楽しみ方、というイメージもあるものの、「チャットや検索エクスペリエンスを強化して、顧客対応を改善する」「会話型インターフェースを通じて、非構造化データを探索する」といった使い方もされています。
今回、日本語版がテスト公開した「SGE」は、Google検索の新機能として追加されたものとなっており、検索キーワードを何度も入力して複数の情報を収集したいといったシーンで、生成AIがかわりに情報をまとめてくれます。
グーグルの生成AIサービス「SGE」の使い方
では、実際にSGEを試していきましょう。今回はWindows PCでChromeブラウザを使用していきます。SGEは現在、テスト版を公開しているのみなので、機能を利用するためには、「Search Labs」にGoogleアカウントを登録する必要があります。下記URLを開き、チェックボックスをオンにしましょう。
【参照】Search Labs
SGEを利用するための準備は、基本的にこれだけでOK。あとは、普段通りにChromeブラウザ(スマートフォンの場合はGoogleアプリ)で、気になることを検索します。
検索ボックスに入力する文言は、一般的な検索のように単語ごとにスペースを空けず、1つの文章のように入力してもOKです。AIが情報を解析し、適した情報が上部に表示されます。まとめられている回答には、情報の引用元となったページも記載されているため、より細かい情報を入手したい場合には、対象のページをその場で開くことも可能。「追加で聞く」に進めば新しい会話モードに移行するため、調べている内容をより深堀できます。