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仕事や暮らしの「相談相手」として活用できる!人と一緒に考える思想のAI検索サービス「Google Bard」開発秘話

2023.10.24

Bard

複数の回答で様々な気づきを与えてくれるBardは、いったいどのような設計思想で開発されているのだろうか。これまでに新機能を実装してきたアップデートの足跡を含めて、アメリカ本国で開発に携わっているジャック・クロフチクさんに話を聞いた。

米国の担当者に独占取材!

DIME Bardを使ってみると、仕事のアイデアや日常生活におけるヒントを、実に様々な視点から提供してくれることに驚かされます。そのような回答を生成するため、どのようなことに注力して開発を進めているのでしょうか? 

ジャック・クロフチク Bardのサービスは、ユーザーの生産性を向上し、想像力や好奇心を膨らませるような存在を目指してスタートしました。Bardを利用するすべての人にすばらしい体験を提供することを目標とし、より良くするための開発を進めています。その中で最も重視しているのが、ユーザーからのフィードバックです。Bardをどんどん使ってフィードバックをお寄せください!

DIME 具体的にはユーザーのどんな使い方をフィードバックとして受け取っているのでしょうか?

ジャック・クロフチク 過去数か月にわたる利用状況を見てみると、例えば「ゲームをする約束をしていた友人にドタキャンをした際に送る謝罪メールの書き方」や「ダンスとウサギが好きな息子への誕生日プレゼント」、そして「数本のワインボトルの中から夕食に一番合うおすすめのもの」といった質問がありました。どなたも創造性と生産性を高めるためのツールとして、Bardを利用していただいています。最近では、履歴書やトレーニングプログラムの作成、休日の計画づくりなどにも使われているようで、ユーザーが活用する用途の幅が広がっている印象です。

DIME そのような利用状況などをもとに、どんな機能を順次アップデートしてきたのでしょうか?

ジャック・クロフチク ひとつの質問に対して複数の回答案を提示する機能や、回答に関連する情報をGoogle検索で簡単にチェックできる「Googleで検索」ボタンは、フィードバックをもとに追加したものです。2023年3月のリリース当初には用意していませんでした。2023年7月にはBardの回答を音声で再生できる読み上げや、Google レンズを活用した画像でのプロンプト作成(英語版のみ対応)などの機能も実装しています。

DIME アップデートでいえば、対応言語はどのくらいまで拡大しているのでしょうか?

ジャック・クロフチク 2023年5月には日本語に対応し、2023年7月のアップデートでは40以上の言語で使えるようにしました。2023年8月末の時点で、230 を超える国と地域で利用してもらっています。

DIME Bardが回答を生成する際には、大規模言語モデル「PaLM 2」の学習データ以外にも利用している情報はありますか?

ジャック・クロフチク Googleの生成AIモデルは、公開されているWebのデータを含む〝OpenWeb〟からのデータでトレーニングしています。なお、大規模言語モデルの「PaLM 2」は、多言語、推論、コーディングなどの機能が強化された最先端の大規模言語モデルです。パラメーター(学習データ量)は非公開ですが、以前の大規模言語モデルよりも高性能、高速、効率的であるといえます。

DIME Bardを今後、どのように進化させようと考えているのでしょうか?

ジャック・クロフチクさんBard
Product Management Director
ジャック・クロフチクさん

ジャック・クロフチク ユーザーが感じてもらっているBardのすばらしい体験を、今後はさらに発展させ、多くの可能性を広げられればと考えています。例えば、2023年5月に行なった「Google I/O」では、GoogleのツールやWeb上のサービスと連携し、想像できるあらゆることを実現できるようにする目標を発表しました。生成AIの利点は〝人のために〟何かをするのではなく〝人と一緒に〟何かに取り組めることだと考えています。人々の目標達成につながるような新機能を、これからも追加し続けていく予定です。

oogleレンズの連携機能英語版のみ対応しているGoogleレンズの連携機能。写真を判別し、それに合う独創的なキャプションを数秒以内に生成する。ブログ作成などに活用できそうだ。

取材・文/編集部

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この見開きに散らばった各種サービスのアイコンを見て、何を感じるだろうか。「いつも使ってるあのアプリだ」というものもあれば、「こんなことまでやっていたんだ」と驚くものもあるかもしれない。2人の大学生によって生み出された検索サービス「Google」が運用開始したのが1997年のこと。98年の法人化から30年弱で急速に事業規模を拡大していったGoogleの年間売上高は、何と約2580億ドル―― 日本円で約40兆円にものぼる(2021年通期)。テックジャイアントの雄は、私たちの生活にどこまで染み込み、広がりを持たせ、そして豊かにしてくれるのだろうか。

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