6500万人がコミュニケーションし、何百万の没入型3Dバーチャル体験を友人と一緒に探求できるグローバルプラットフォーム『Roblox(ロブロックス)』は、9月21日から幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2023」のアリーナステージでプレゼンテーションとパネルセッションを行った。
『Roblox』は、過去4年間で日本のユーザー数が増加し、日本における『Roblox』の1日の平均アクティブユーザー数は2019年から2022年の間に1880%増加している。
先日サンフランシスコで開催された「第9回Roblox Developers Conference」では、2023年6月期の時点で『Roblox』ユーザーが1日平均2.3時間を『Roblox』に費やしているユーザーデータとプラットフォームの新機能や今後の計画について発表している。
今回の「東京ゲームショウ2023」では、『Roblox』米国本社から日本の主要イベントに初登壇したTian Limさん(Roblox Vice President of Product for the Creator Group)をはじめ、Zhen Fangさん(Roblox Head of International)、Ari Staimanさん(Roblox Head of Japan and China)が登壇した。
前半は、『Roblox』のポテンシャルと日本市場での展望についてのプレゼンテーション、後半はお笑い芸人の田村淳さん、吉本興業ホールディングスの100%子会社であるFANYの代表取締役社長の梁弘一さん、そのほかのゲストを招いてパネルディスカッションが行われ、『Roblox』で展開される新プロジェクトも発表された。
アリーナステージの開幕では、GeekOut代表の田中創一朗さんが登壇。GeekOutの会社概要のほか、自社の役割として各ステークホルダーが『Roblox』上で快適にコンテンツ制作するための支援をしているとコメントし、さらにステージ後半で大きな発表があるとして会場を盛り上げた。
Tianさんからは、「Robloxが解き放つ新たな可能性:日本におけるクリエーションの未来」について発表。『Roblox』は、社会的なつながりとコミュニケーションの未来であると語り、10月10日以降は『PlayStation』を含むほぼすべてのプラットフォームでプレーでき、誰でも簡単にプログラミングコードを知らなくてもイメージ通りの世界を作れるとコメントした。
『Roblox』経済にも触れ、トップ10クリエイターは2700万ドル以上稼ぐビジネスになっていると紹介。日本は、これまでに比べて活動量は2倍以上に成長してクリエイターの数は40%も増加しており、日本のインフルエンサーを『Roblox』のプラットフォームに迎えたいと熱意を示した。
パネルディスカッション1登壇者
Roblox Head of Japan and ChinaのAri Staimanさん
パネルディスカッション1では、モデレーターにお笑い芸人の田村淳さんを招き、Ari Staimanさんと梁弘一さんによる「Robloxで可能となる没入型体験とは?」をテーマにディスカッションが行われた。
梁さんは、身近な小学生の『Roblox』認知の高さを見かけた時にビジネスとして期待できるプラットフォームであると当時の興奮を振り返った。所属芸人を起用したゲーム映像も流し、芸人の活躍の場が広がることに期待を寄せているとコメント。
Ariさんは、『Roblox』はプラットフォームであるからこそデバイス関係なくアクセスし、成長したコミュニティからフィードバックを受けてコンテンツがさらに良くなっていく好循環が生まれるとアピールした。アーティストと交流できる常設空間を作り出すことで、ファンがアーティストや関係企業と交流できるようになり、そこで得たフィードバックをもとに良い循環が生まれるという。