一般社団法人健康長寿では全国の眼科医を対象に「ドライアイ・飛蚊症」に関する調査を実施。回答結果をグラフにまとめて発表した。
スマホ中心の生活となった今、ドライアイの症状がある人は年々増加傾向にあり、日本では約2,000万人、世界全体では10億人以上と推測されている最も多い眼疾患だ。
また最近は、高齢者ほど発症しやすいと言われていた飛蚊症も最近は30代から20代、さらに高校生や中学生でも発症するケースが増えてきているという。
ドライアイは放置して重症化すると、角膜・結膜を損傷することがあるほか、頭痛や眩暈、肩こりなど身体の不調にも繋がるため、 治療には早期発見が大切だ。
飛蚊症も放置しておくと失明の可能性も出てくるので、適切な治療が必要とされて言われている。
ドライアイや飛蚊症はどのような人がなりやすいのか
はじめに、ドライアイになりやすい人にはどういった傾向があるのか聞いた。
「ドライアイになりやすい人の傾向を教えてください」と質問したところ、『長時間PCやスマホを利用する人(59.7%)』が過半数以上で最も多い結果となった。
次に『コンタクトレンズを長時間着用している人(47.6%)』『冷暖房が効いた乾燥している室内にいる人(40.8%)』『まばたきが不完全な人(瞬目不全)(25.0%)』『食生活が乱れている人(23.3%)』『涙が出ない人(20.2%)』『ストレスが溜まっている人(19.9%)』と続いている。
続いて、飛蚊症の原因についても聞いてみた。
「飛蚊症の原因としてあげられるものは何ですか?」と質問したところ、『長時間PCやスマホを利用する人(42.6%)』だった。続いて『コンタクトレンズを長時間着用している人(32.2%)』『冷暖房が効いた乾燥している室内にいる人(25,2%)』と、上位3つはドライアイになりやすい人の傾向と同じになった。
この結果から、長時間のPCやスマホの利用、コンタクトレンズの長時間着用、乾燥した室内にいることは、眼の健康にとっては良くないことがわかる。
ドライアイや飛蚊症に悩む人は今後どうなる?
前掲の調査で、ドライアイと飛蚊症になりやすい人の傾向や原因が判明した。
そこで、「ドライアイや飛蚊症に悩む人は今後も増えていくと思いますか?」と質問。『かなり増えていくと思う(34.9%)』『増えていくと思う(52.2%)』と、今後増えていくと回答した人は全体の約9割という結果になった。
国内でのコンタクトレンズの使用率は全体の約1割といわれており、スマホの所有率は9割を超えている。
現代社会において、これらの症状は現代病に近いものになっていく可能性があると言えるだろう。
調査概要
調査期間/2023年8月29日〜2023年9月6日
調査方法/インターネット調査
調査人数/559名
調査対象/眼科医
モニター提供元/Find Wow
関連情報
http://ehitomi.com/ec/?p=1632
構成/清水眞希