Shopifyは、iPhoneのカメラを使って手軽に3Dモデルを作成し、オンラインストアの商品イメージとして利用できる「3Dスキャナー機能」の提供を開始した。
これにより、Shopifyユーザーは、従来3Dモデリングを作成する際に必要だった特別なソフトウェアや費用を必要とせず、Shopifyアプリを利用することで、商品画像を掲載するのと同程度の手軽さで、ストアの商品イメージに3Dモデルを活用できるようになる。
ECサイトの商品イメージは、テキストと画像を使用するケースが一般的だが、シンプルなテキストと画像では、商品ディテールや、質感、サイズ、スケールを捉えることが難しい。しかし、同機能を使うことで、オンライン上でも顧客が実際に商品を手に取ってみるようなショッピング体験を提供できるようになる。
これにより、競合他社のオンラインストアとの差別化に繋がるうえ、商品をきちんと理解せずに購入する顧客が減ることで、返品や商品に関する問い合わせを減らすことにも繋がり、顧客の信頼獲得とコンバージョン率の向上への寄与が見込めるという。
Shopifyは、事業者がEコマース領域において最もカスタマイズ性とコンバージョン率の高いストア構築を実現することを目指している。そのなかでも、最先端のEコマーステクノロジーを採用し、それを誰もが利用できるようにすることで、新たにストアを立ち上げる起業家がEコマース業界を牽引する規模を持つ企業と同じツールを活用し、成長スピードを上げられるよう取り組んでおり、今回の3Dスキャナー機能もその取り組みの一環となる。
Shopifyでは「商品がオンラインストアで発見されやすくし、閲覧やショッピング体験を事業者が自由にカスタマイズできるようにすることを、大切にしてきました。今回の3Dスキャナーもそれを実現する機能となります。今後も事業者の成功に向けて、Shopifyでは最先端テクノロジーを効果的に活用できるよう取り組んでまいります」としている。
なお、「3Dスキャナー機能」に対応するのは、iPhone Pro 12以降のモデルとなり、最新の「iOS 17」にアップグレードすることで、Shopifyアプリ上で利用できるようになる。
関連情報
https://www.shopify.com/jp
構成/立原尚子