金融教育事業を展開するRESでは、20代会社員とシニア60代の出世感や投資に関するギャップ調査を実施。結果をグラフにまとめて発表した。
「会社で働いて出世・成功したい」〜20代会社員が18ポイント高い
それぞれN=200に対して、「会社で働いて出世・成功したいか。お金を稼いで出世・成功したいですか?」と質問したところ、「会社で働いて出世・成功したい」は60代シニアが9.0%(18人)、20代会社員が27.5%(55人)、「お金を稼いで出世・成功したい」は60代シニアが29.5%(59人)、20代会社員が28.0%(56人)、「どちらでも出世・成功したい」は60代シニア、20代会社員ともに26.5%(53人)、「出世したくないし、成功もしたくない」は60代シニアが35.0%(70人)、20代会社員が18.0%(36人)という結果となった。
リタイヤ間近もあり、60代の出世感は20代より低いのも当然で18ポイントの差ありましたが、その17ポイントが「出世したくないし、成功もしたくない」へそのまま移行した状況のようだ。
「今のシニアの方々も、会社員時代に出世意欲はあったのだと思います。それが実現できなければ、悲観的になるのも無理ありません」(RES代表・児玉一希氏)。
「資産を増やしたい」〜20代会社員が17ポイント高い
続けて、同じユーザーに対して「資産(財産)を増やしたいと思いますか?」と質問したところ、「はい、思います」は60代シニアが58.0%(116人)、20代会社員が75.0%(150人)、「いいえ、思いません」は60代シニアが11.0%(22人)、20代会社員が7.5%(15人)、「どちらでもない」は60代シニアが31.0%(62人)、20代会社員が15.5%(35人)という結果になった。
60代シニアになっても資産(財産)を増やしたいと考える人が6割いる中で、20代会社員はさらに上回る8割近い人が資産(財産)を増やしたいと考えているようだ。
「6割でも非常に高いと思いますが、20代の方がより高い理由は、給料が上がりにくい、出世しにくいなど、現状に対する危機感や不安が大きいからだと思います」(前出・児玉氏)。
「株式投資を勉強したい」〜20代会社員が29ポイント高い
続けて、同じユーザーに対して「株式投資を真面目に勉強したいと考えていますか?」と質問したところ、「はい、勉強したいです」は60代シニアが29.5%(59人)、20代会社員が58.5%(117人)、「いいえ、勉強したくないです」は60代シニアが36.5%(73人)、20代会社員が17.5%(35人)、「どちらでもない」は60代シニアが34.0%(68人)、20代会社員が24.0%(48人)という結果になった。
シニアの3割が株式投資の勉強に対する意欲を見せている中で、20代はその倍に当たる6割が勉強の強い意欲を示している。
「新NISAが始まることで、この割合は双方もっと増えるのでは思います。投資額が少ないNISAやiDeCoなどをきっかけに、投資を学ぶ機会がふえることを期待しています」(前出・児玉氏)。