スマートウオッチの分野では後れを取っていたGoogleだが、2022年に投入した『Pixel Watch』で巻き返しを図ろうとしている。2021年にはOSをサムスンの「Tizen」と統合し、Fitbitの機能も投入。日本初のGoogle Pay対応スマートウオッチとしても要注目の存在だ。
2021年に行なわれたイベント「Google I/O」では、ウオッチ用のOSをサムスン製の「Tizen」と統合することを発表。Googleとサムスンが手を組み、スマートウオッチに必要な省電力機能やアプリのエコシステムを強化した。その成果が『Pixel Watch』だ。Fitbitブランドで培われたヘルスケア機能を搭載し、心拍数や睡眠の測定が可能。緊急SOSを自動発信できる転倒検出機能も備える。
日本版はFeliCaに対応。『Apple Watch』を除くと、FeliCa搭載のスマートウオッチは少なく、存在してもサービスがSuica限定だった。これに対して『Pixel Watch』はGoogle Payを備え、7月からiDやQUICPayへの対応も始めた。
BluetoothモデルとLTEモデルがあり、auもしくはソフトバンクのユーザーなら、スマホと同一の電話番号で電話やSMSを発着信できる。こうした機能はWear OSを採用するスマートウオッチに欠けていたもの。機能のアップデートも頻繁で、先行する『Apple Watch』を猛追している。Androidなら基本的にペアリングする端末は選ばず『Pixel』以外のスマホでも利用可能。幅広いユーザーにおすすめできるコスパの高い1台だ。
Google『Pixel Watch』
3万9800円~(直販価格)
ドーム状の丸みを帯びた風防と円形ディスプレイを採用。OSには、Tizenを統合したGoogleのWear OSを採用する。同社が傘下に収めたヘルステックブランド「Fitbit」の健康管理機能を利用可能。Google Payにも対応し、決済端末にも使える。
[OS]Wear OS 3.5 [バッテリー]294mAh(標準) [対応GPS]GPS/GLONASS/BeiDou/Galileo
[カラー]Polished Silverケース/Matte Blackケース/Champagne Goldケース
[サイズ]Φ41×H12.3mm [重さ]36g(バンドを除く)
電子決済やヘルスケアに次々と対応!『Pixel Watch』アップデートの足跡
FeliCaチップを内蔵し、発売当初からSuicaを利用できたPixel Watchだが、7月にiDとQUICPayの2種類に対応。日本で利用可能な非接触決済の電子マネーを、ひととおり網羅した格好だ。iDとQUICPayは後払いのクレジットカード決済になるため、残高を気にしないで使える。
簡単チャージで乗車も買い物もOK
『Pixel Watch』とスマホのどちらでも簡単にSuicaのチャージが可能。Wear OS搭載機としてはiDやQUICPayも利用できるのは珍しく、決済端末として優秀だ。
血中酸素濃度などのヘルスケア機能も充実
歩数計測や心拍数測定、エクササイズの記録といったヘルスケア機能をカバー。睡眠ステージの記録も可能だ。血中酸素濃度の計測(非医療用)にも対応する。
バンド&ケースのカスタマイズが楽しい
ケースはChampagne Gold、Matte Black、Polished Sliverの3色展開。スポーツ用やフォーマル仕様など様々なバンドがあり、幅広いカスタマイズも楽しめる。